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  1. 岐阜市議会 1986-03-25
    昭和61年第1回定例会(第8日目) 本文 開催日:1986-03-25


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 昭和61年第1回定例会(第8日目) 本文 1986-03-25 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 129 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長小野金策君) 558頁 選択 2 : ◯議長小野金策君) 558頁 選択 3 : ◯議長小野金策君) 558頁 選択 4 : ◯議長小野金策君) 568頁 選択 5 : ◯三十九番(小木曽忠雄君) 568頁 選択 6 : ◯議長小野金策君) 570頁 選択 7 : ◯十二番(大前恭一君) 570頁 選択 8 : ◯議長小野金策君) 576頁 選択 9 : ◯二十六番(船戸 清君) 576頁 選択 10 : ◯議長小野金策君) 580頁 選択 11 : ◯十番(高橋 実君) 580頁 選択 12 : ◯議長小野金策君) 583頁 選択 13 : ◯十六番(中村武彦君) 583頁 選択 14 : ◯議長小野金策君) 587頁 選択 15 : ◯二十二番(大野栄吉君) 587頁 選択 16 : ◯議長小野金策君) 592頁 選択 17 : ◯議長小野金策君) 592頁 選択 18 : ◯二番(森 由春君) 592頁 選択 19 : ◯議長小野金策君) 593頁 選択 20 : ◯二十三番(大西啓勝君) 593頁 選択 21 : ◯議長小野金策君) 596頁 選択 22 : ◯十五番(服部勝弘君) 597頁 選択 23 : ◯議長小野金策君) 598頁 選択 24 : ◯十一番(堀田信夫君) 598頁 選択 25 : ◯議長小野金策君) 600頁 選択 26 : ◯議長小野金策君) 600頁 選択 27 : ◯議長小野金策君) 600頁 選択 28 : ◯議長小野金策君) 600頁 選択 29 : ◯議長小野金策君) 601頁 選択 30 : ◯議長小野金策君) 601頁 選択 31 : ◯議長小野金策君) 601頁 選択 32 : ◯議長小野金策君) 601頁 選択 33 : ◯議長小野金策君) 602頁 選択 34 : ◯議長小野金策君) 602頁 選択 35 : ◯議長小野金策君) 602頁 選択 36 : ◯議長小野金策君) 602頁 選択 37 : ◯議長小野金策君) 603頁 選択 38 : ◯議長小野金策君) 603頁 選択 39 : ◯議長小野金策君) 603頁 選択 40 : ◯議長小野金策君) 603頁 選択 41 : ◯議長小野金策君) 604頁 選択 42 : ◯二十二番(大野栄吉君) 604頁 選択 43 : ◯議長小野金策君) 606頁 選択 44 : ◯十四番(早川竜雄君) 606頁 選択 45 : ◯議長小野金策君) 607頁 選択 46 : ◯二十二番(大野栄吉君) 607頁 選択 47 : ◯議長小野金策君) 609頁 選択 48 : ◯十四番(早川竜雄君) 609頁 選択 49 : ◯議長小野金策君) 610頁 選択 50 : ◯二十二番(大野栄吉君) 611頁 選択 51 : ◯議長小野金策君) 612頁 選択 52 : ◯十四番(早川竜雄君) 612頁 選択 53 : ◯議長小野金策君) 612頁 選択 54 : ◯三十四番(野村容子君) 613頁 選択 55 : ◯議長小野金策君) 616頁 選択 56 : ◯三十七番(中村好一君) 616頁 選択 57 : ◯議長小野金策君) 617頁 選択 58 : ◯議長小野金策君) 618頁 選択 59 : ◯議長小野金策君) 618頁 選択 60 : ◯議長小野金策君) 618頁 選択 61 : ◯議長小野金策君) 618頁 選択 62 : ◯市長(蒔田 浩君) 618頁 選択 63 : ◯議長小野金策君) 619頁 選択 64 : ◯議長小野金策君) 619頁 選択 65 : ◯議長小野金策君) 619頁 選択 66 : ◯議長小野金策君) 619頁 選択 67 : ◯議長小野金策君) 620頁 選択 68 : ◯議長小野金策君) 620頁 選択 69 : ◯議長小野金策君) 620頁 選択 70 : ◯議長小野金策君) 620頁 選択 71 : ◯議長小野金策君) 620頁 選択 72 : ◯議長小野金策君) 621頁 選択 73 : ◯議長小野金策君) 621頁 選択 74 : ◯議長小野金策君) 621頁 選択 75 : ◯二十三番(大西啓勝君) 621頁 選択 76 : ◯議長小野金策君) 624頁 選択 77 : ◯三十二番(安田謙三君) 624頁 選択 78 : ◯議長小野金策君) 626頁 選択 79 : ◯議長小野金策君) 626頁 選択 80 : ◯議長小野金策君) 626頁 選択 81 : ◯議長小野金策君) 627頁 選択 82 : ◯議長小野金策君) 628頁 選択 83 : ◯議長小野金策君) 628頁 選択 84 : ◯議長小野金策君) 629頁 選択 85 : ◯議長小野金策君) 629頁 選択 86 : ◯議長小野金策君) 629頁 選択 87 : ◯議長小野金策君) 629頁 選択 88 : ◯議長小野金策君) 629頁 選択 89 : ◯議長小野金策君) 638頁 選択 90 : ◯議長小野金策君) 639頁 選択 91 : ◯議長小野金策君) 639頁 選択 92 : ◯議長小野金策君) 639頁 選択 93 : ◯議長小野金策君) 639頁 選択 94 : ◯議長小野金策君) 640頁 選択 95 : ◯議長小野金策君) 640頁 選択 96 : ◯議長小野金策君) 641頁 選択 97 : ◯議長小野金策君) 641頁 選択 98 : ◯二十三番(大西啓勝君) 642頁 選択 99 : ◯議長小野金策君) 644頁 選択 100 : ◯二十二番(大野栄吉君) 645頁 選択 101 : ◯議長小野金策君) 646頁 選択 102 : ◯二十三番(大西啓勝君) 646頁 選択 103 : ◯議長小野金策君) 646頁 選択 104 : ◯二十二番(大野栄吉君) 646頁 選択 105 : ◯議長小野金策君) 647頁 選択 106 : ◯二十三番(大西啓勝君) 647頁 選択 107 : ◯議長小野金策君) 648頁 選択 108 : ◯二十二番(大野栄吉君) 648頁 選択 109 : ◯議長小野金策君) 649頁 選択 110 : ◯十四番(早川竜雄君) 650頁 選択 111 : ◯議長小野金策君) 650頁 選択 112 : ◯二十二番(大野栄吉君) 650頁 選択 113 : ◯議長小野金策君) 651頁 選択 114 : ◯十四番(早川竜雄君) 651頁 選択 115 : ◯議長小野金策君) 652頁 選択 116 : ◯二十二番(大野栄吉君) 652頁 選択 117 : ◯議長小野金策君) 653頁 選択 118 : ◯十四番(早川竜雄君) 653頁 選択 119 : ◯議長小野金策君) 653頁 選択 120 : ◯議長小野金策君) 653頁 選択 121 : ◯三十七番(中村好一君) 654頁 選択 122 : ◯議長小野金策君) 654頁 選択 123 : ◯十一番(堀田信夫君) 654頁 選択 124 : ◯議長小野金策君) 657頁 選択 125 : ◯議長小野金策君) 657頁 選択 126 : ◯議長小野金策君) 657頁 選択 127 : ◯議長小野金策君) 657頁 選択 128 : ◯市長(蒔田 浩君) 657頁 選択 129 : ◯議長小野金策君) 658頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  議  午前十時十八分 開  議 ◯議長小野金策君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長小野金策君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において二十四番矢島清久君、二十五番市川尚子君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 第一号議案から第六十一 請願第二号まで 3: ◯議長小野金策君) 日程第二、第一号議案から日程第六十一、請願第二号まで、以上六十件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ────────────────         総 務 委 員 会 審 査 報 告 書 (内容については後掲)            ──────────────────────────         産 業 委 員 会 審 査 報 告 書 (内容については後掲)            ──────────────────────────
            厚 生 委 員 会 審 査 報 告 書 (内容については後掲)            ──────────────────────────         厚 生 委 員 会 請 願 審 査 報 告 書 (内容については後掲)            ──────────────────────────         建 設 委 員 会 審 査 報 告 書 (内容については後掲)            ──────────────────────────         企 業 委 員 会 審 査 報 告 書 (内容については後掲)            ──────────────────────────         文 教 委 員 会 審 査 報 告 書 (内容については後掲)            ──────────────────────────         閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書(文教委員会) (内容については後掲)            ────────────────────────── 4: ◯議長小野金策君) これら六十件の各常任委員会における審査結果の報告を求めます。産業委員長、三十九番、小木曽忠雄君。    〔小木曽忠雄君登壇〕 5: ◯三十九番(小木曽忠雄君) 今期定例会において、産業委員会に付託されました議案五件につきまして、去る三月十九日、二十日及び二十二日の三日間にわたり委員会を開会し、現場視察も踏まえ慎重に審査いたしましたので、以下、その大要を御報告いたします。  初めに、第一号議案昭和六十一年度岐阜市一般会計予算のうち、第一条歳入歳出予算、歳出中、第五款労働費、第六款農林水産業費、第七款商工費及び第二条債務負担行為中、農業企業化資金利子補給についてであります。  質疑はまず、農林水産業費中、林業費における坂内村地内「ふれあいの森林整備事業」から始められ、これが供用に向けてのタイムスケジュールがただされたほか、この施設の有効利用を図るべく一層の市民PRが要望されました。  また、この事業や、これまで年次的に拡大してきた分収造林事業など、県内山間町村との連携による森林整備事業に関連する論議としては、一委員から、和歌山県で始められた、ヒノキなどから抽出される芳香性物質の瓶詰販売が紹介され、これが製造において、造林過程でその処理が全国的にも課題になっている間伐材を利用すること、あるいはこれを鵜飼観覧客に無料配布するなどして、本市の新たな観光資源にすることなど、ユニークな提案がなされたところであります。  次に、松くい虫被害対策については、空中薬剤散布における十分な環境影響調査と慎重な事業の実施が再度要望されたところでありますが、それがために防除対策が後退することのないよう、他の新しい技術・手法の導入など、行政の積極姿勢もあわせて強く望まれたところであります。  続いて、農業振興費についてでありますが、審査においては、市街化の進展と、その中での都市近郊農業のあり方という面に論議が集中したところでありまして、初めに一委員から、土地区画整理地内における専業若手農業者の苦悩が実例を挙げて述べられるとともに、大阪府で実施した「都市緑農区制度」も参考として挙げられ、市街化区域内の積極的農業振興施策が求められたのであります。  また、加えて他の委員からは、市街化区域内での都市基盤整備は前提であるとされた上で、同時にその中で、都市近郊農業としての独自の振興施策を図ることによる、市街化と調和のとれた農業のあり方が求められ、そのための市街化進展度合いに合わせた段階的、きめ細かな行政施策が望まれたところであります。  一方、現場視察を踏まえた意見としては、一つに、近郊兼業農家等の省力化を図る意味で、水稲育苗施設設置事業の全市的拡大の必要性が述べられるとともに、イチゴなど園芸作物の品種改良努力にも言及がなされ、これが近郊施設農業生き残りのかぎになるとの立場から、大学その他研究機関との連携による高度先端技術の応用など、当局のこの面での果たす役割が問われたところであります。  このほか、農地費にあっては、岐阜市北西部で調査がなされる農免道路の将来計画、畜産センター費においては、多目的広場整備に合わせた進入道路拡幅の必要性など、農林関係予算全般にわたりるる質疑がなされたところであります。  続いて、経済部所管の予算についてでありますが、質疑においては、宇部日東跡地における企業立地基盤整備調査に関して、将来の具体的企業誘致の見通しなどがただされたほか、新しく創設される事業者等住宅資金貸付制度の市民PRや、祭りに対するなお一層の行政援助、さらには三次総が大きく掲げる国際的産業・観光都市を目指すべく、市を挙げての積極的な取り組みなどが要望されたところであります。  大略以上の質疑を経て討論に移りましたところ、一委員から、分収造林事業においては極力皆伐を避けるよう、また、ふれあいの森林整備事業においては、貴重なブナの原生林を保全するよう、それぞれ要望意見が述べられ、その後、本件を採決に付したところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第八号議案昭和六十一年度岐阜市食肉地方卸売市場事業特別会計予算については、何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第九号議案昭和六十一年度岐阜市観光事業特別会計予算についてであります。  討論において、シーズン中における鵜飼観覧客のための遊船事務所前の交通安全対策や、待合所改修における内装材として、古くなった船材を利用することなどが要望意見として出されましたが、議案そのものには何ら異議なく、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第三十六号議案昭和六十一年度岐阜市中央卸売市場事業会計予算及び第四十二号議案昭和六十年度岐阜市一般会計補正予算(第六号)のうち、第一条歳入歳出予算の補正、歳出中、第六款農林水産業費、第七款商工費の以上二件につきましても、何ら異議なく、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上、御報告いたします。 6: ◯議長小野金策君) 厚生委員長、十二番、大前恭一君。    〔大前恭一君登壇〕 7: ◯十二番(大前恭一君) 厚生委員会は、過ぐる三月十九日、二十日及び二十二日の三日間にわたり委員会を開会し、付託を受けました議案十六件、請願一件について慎重に審査を行ったところでありますので、以下、順を追ってその概要並びに結果を御報告申し上げます。  まず、審査日程の協議にあって一委員は、今回提案をされております国民健康保険事業に係る第三号議案並びに第二十三号議案については、今期定例会における市民の一大関心事議案であるとの認識から、本委員会として公聴会を開催すべきであると提案されたのであります。この発言を発端に各委員から賛否両論にわたる意見の開陳がなされたところでありますので、かいつまんで申し上げますと、終局、これを否とする立場の委員は、公聴会制度の活用はやぶさかでないものの、今期定例会の残された日程を考え合わせるとき、明年度当初予算成立の遅延は必至であり、事業進捗に与える影響を危惧する見地から消極的にならざるを得ないと述べられたのであります。一方、これを是とする立場の委員からは、広く市民の意見を聴取し、委員会審査に反映させるとともに、これがひいては市民の同事業に対する意識高揚にもつながると述べられたのであります。  かかる主張を受け、採決に付したのでありますが、つまるところ賛成者少数をもって公聴会開催については、否決されたのであります。  以上を前置きといたしまして、最初に、第一号議案昭和六十一年度岐阜市一般会計予算におきます第一条歳入歳出予算の歳出中、第二款総務費中、第四項統計調査費中所管分、第三款民生費、第四款衛生費について申し述べます。  まず、民生費においては、本市の独居老人、老人夫婦家庭の数と合わせて、これらの人々に対する家庭訪問指導の実態が問われる中にありまして、昨今新聞紙上等で紹介される痛ましい事故を引用し、これが防止策の一方途としていわゆる老人団地の建設の意向についてただされるとともに、他都市で既に実施されている財産信託制度実現を訴えられたのであります。  また、支所統廃合については、今回の日光事務所開設をもって完了することから、これによって与える行政効果がただされたところでもあります。  続いて、衛生費にあっては、現下の円高傾向を前提に塵芥処理費中の光熱水費の動向並びにし尿処理費における委託料の算定基準がただされたのでありますが、とりわけ委託料決定に当たっては経費節減の観点から今後慎重なる対処方を要望されたところであります。  また、斎場建設については、家屋移転等の予算計上がなされ、いよいよその緒についたことから、今後の計画について説明を求められましたが、当局からは計画説明とあわせ斎場建設の立場のみでなく広く都市計画及び周辺環境整備事業としてとらえ各部と鋭意検討中であり、新年度のしかるべき時期をとらえ、家屋移転補償等必要な予算措置を講ずる旨の答弁がなされたのであります。これを受けた委員は、周辺住民の生活環境悪化を危惧する立場から、特に火葬炉の機種選定に当たっては十分なる配慮方を要請されたところであります。  さらには、老朽化が進む老洞焼却場の建設に係る環境アセスメントについては、エネルギー、殊に電力の有効活用を図るべく総合的視野に立ったアセスメントの実施を強く求められ、具体例として、電気事業法との関係で一考を要すものの、隣接地に福祉工場を建設し電力を供給することが提唱されるなど、特色ある施設の実現方を望まれたのであります。  以上のごとく各般にわたる論議を踏まえ、討論、採決へと移ったのでありますが、特に斎場建設に当たっては地域住民の意向を踏まえ、行政一丸となった取り組みを強く要望されたものの、本件そのものには異議なく、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  次に、国民健康保険事業に係る案件についてであります。  本委員会といたしましては、第三号議案昭和六十一年度岐阜市国民健康保険事業特別会計予算及び保険料の賦課額を一世帯当たり一七・六九%改定すること等を内容とする第二十三号議案岐阜市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定についてを関連する事件としてとらえ、一括して議題に供し、大半の時間を費やし、質疑をとり行ったのであります。ところで、本事業は今や累卵の危きにも等しい状況下にあることは改めて申すまでもないことであり、各委員からはこれを踏まえた種々の議論がなされたところであります。  まず、本市と同格都市における一人当たりの保険料負担額の比較が求められたのであります。また、各種福祉医療に対する県費補助金率とあわせ、これによって国庫負担金の削減措置による国保事業への波及効果について問われる中にあって、平素から本事業に対する県費補助金が他県に比し低額であると思料される委員は、当局の県費補助金獲得に向けての取り組み姿勢についてただされ、加えて今回県が高額医療費共同事業交付金を削除した措置は、まことにもって遺憾であると発言されたのであります。ところで、保険料の改定とあわせて提案されております法定外給付費の取り扱いについては、過般の本会議において論議がなされたのでありますが、重ねて将来福祉医療として、特に精神障害者に対する助成の制度化を図る意向についてただされたところであります。これに対し、当初はその意思はないとされたものの、その後、本会議における市長答弁を受け、将来に向け検討をしたい旨の弁明がなされたのであります。これを受け一委員は、かかる当局の姿勢は甚だ朝令暮改であるとし、確固たる理念を持って事に当たられんことを強く指摘されたのでありますが、この点については他にさしたる意見もなく、次の論議へと移行したところであります。  このほか、保険医療制度のあり方をとらえ、仮に昭和六十年代後半に保険医療制度の統合一元化がなったとしても、現在の医療費増高傾向を考えるとき必ずしも楽観視できないとされる委員は、多方面からの総合的、抜本的な改革を検討すべきであると提言されました。さらに、財政面においては、医療費の伸び率が六・三%と低く見込まれている点をとらえ、過去の実績を考慮するとき、医療費の増高は必至であり、年度途中の財政破綻を危惧する見地から、かかる事態に直面した際の対処方がただされたのでありますが、当局からは年度途中における保険料改定は実務上不可能であり、一般会計からの繰り入れもしくは翌年度予算の繰り上げ充用による対応以外にその方策は見出せないと述べられたのであります。かかる後、第三号議案及び第二十三号議案の二件について討論、採決を行ったのであります。  一委員は、かような保険料の改定は、市民負担の増加となり、加えて他の保険医療制度との格差が広まるばかりであること。また、今日まで実施されてきた法定外給付を存続すべきであり、このため一般会計からの繰り入れを増額されたいと述べられ、これら二議案は、いずれも容認できないとされたのであります。  これに対し他の一委員は、医療費の増高傾向あるいは国庫負担金の増額交付が期待できない今日にあって、一般会計からの繰り入れを四億円と増額し、保険料改定率を一世帯当たり一七・六九%に抑制して、極力市民負担の軽減に努めた行政姿勢を評価し、賛意を示される一方で、以下、四点にわたる要望意見を付されたのであります。  第一点として、今後国庫負担金確保に向け最大限の努力を傾注されたいこと。  第二点として、県に対し各種の補助金交付を要請するとともに、高額医療費共同事業交付金を削除した県財政当局の姿勢は甚だ遺憾であり、今後かかることのなきよう申し入れられたいこと。  第三に、国保事業の窮状を市民に訴え、保健所を中心とする保健予防事業の活用を図り、あわせてむだな診療を回避するよう啓蒙するとともに、医師会に対してもこれが協力を申し入れられたいこと。  最後として、以上の措置を講じ、なお新年度において財源不足が生じる場合には、年度途中における保険料改定は避け、一般会計からの繰り入れまたは翌年度からの繰り上げ充用の方途により対応されたいこと。  以上であります。  かように賛否両論の意見が述べられたところでありますので、これら二件について順次採決を行った結果、いずれも賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきと決したところであります。  次に、第四号議案昭和六十一年度岐阜市老人保健医療給付事業特別会計予算につきましては、老人保健審議会の答申を受け、老人医療の自己負担の増額等を内容とする老人保健法改正案が今国会で審議中であることから、これが成立時における本事業への影響について問われたのでありますが、本予算そのものについては異議あるところではなく、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第五号議案昭和六十一年度岐阜市育英資金貸付事業特別会計予算につきましては、貸付金額算定基準等がただされた後、さきの本会議において質疑がなされたのと同様の視点から、今後学費に見合った増額を図られたいとする要望意見が述べられ、当局においてもその方向で検討したい旨の答弁があった後、採決に付した結果、これまた全会一致をもって原案のとおり可決すべきと決しました。  次に、第六号議案昭和六十一年度岐阜市住宅建築資金貸付事業特別会計予算については、何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきと決しました。  次に、第七号議案昭和六十一年度岐阜市簡易水道事業特別会計予算については、本件そのものには異議はないと前置きされ、上水道との間に料金格差があることから、今後上水道への統合一元化に向け、双方の料金格差を是正されたい旨の要望意見が述べられたのでありますが、採決に付したところ、これまた全会一致をもって原案のとおり可決すべきと決しました。  続いて、第十八号議案岐阜市児童館条例の一部を改正する条例制定について、第十九号議案岐阜市児童保育条例の一部を改正する条例制定について、第二十号議案岐阜市重度心身障害児福祉手当条例の一部を改正する条例制定について、第二十一号議案岐阜市福祉医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定についての四件に対しましては、格段の質疑もなく、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決したのであります。  次に、日光コミュニティセンターの設置に伴う第二十二号議案岐阜市コミュニティセンター条例の一部を改正する条例制定については、一定の受益者負担金の導入に向け鋭意検討され、将来条例改正をすべきとの意見表明がなされたのでありますが、終局、全会一致をもって原案のとおり可決すべきと決しました。  次に、授業料等の額を改定しようとする第二十四号議案岐阜市立理容美容専門学校条例の一部を改正する条例制定についてでありますが、何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきと決したのであります。  次に、昭和六十年度の各事業に係る補正予算議案、すなわち、第四十二号議案昭和六十年度岐阜市一般会計補正予算第六号、第一条歳入歳出予算の補正における歳出中、第三款民生費、第四十三号議案昭和六十年度岐阜市国民健康保険事業特別会計補正予算第一号及び第四十四号議案昭和六十年度岐阜市老人保健医療給付事業特別会計補正予算第三号につきましては、それぞれ必要かつ適切なる予算補正措置であるとし、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  最後に、あわせて付託されております請願第二号国民健康保険料の大幅値上げに反対する請願について申し述べます。  本請願については、さきの議案審査における論議を踏まえ、討論をとり行ったのでありますが、願意もっともであり、すぐさま採択すべしとの意見、一方で、第一項目については、今日の国保財政を考えるとき回避できない措置であること、また第二項目については、スクラップ・アンド・ビルドの考え方からして妥当な判断であることを理由に容認できないとし、第三項目に限っての一部採択を主張する意見に分かれたところであります。したがいまして、採決に付した結果、賛成者多数をもって、三項目に限っての一部採択と決したところであります。  なお付言いたしますと、本請願の一部採択に伴い、別途国に対する意見書発議とあわせて、議案審査を通じて明らかとなった県費補助金の交付を要請するため、県に対しての意見書発議手続をとったところであります。  以上、厚生委員長報告といたします。 8: ◯議長小野金策君) 建設委員長、二十六番、船戸 清君。    〔船戸 清君登壇〕 9: ◯二十六番(船戸 清君) 建設委員会は、付託されました議案十五件の審査のため、去る十九日、二十日及び二十二日の三日間にわたり委員会を開き、現場視察も踏まえ慎重に審査したところでありますが、まず冒頭、このたびの工事検査にかかわる不祥事につきましては、委員会としてもまことに遺憾であり、今後二度と繰り返さないよう工事検査室の充実も含め、その方策を強く求めたことを御報告し、以下、付託案件の審査の概要を順を追って御報告申し上げます。  まず最初に、第一号議案昭和六十一年度岐阜市一般会計予算の第一条歳入歳出予算、歳出中、第八款土木費、第二条債務負担行為中、橋梁架設工事費、体育施設建設工事費についてであります。  本件質疑においては、広範にわたりただされましたので要約して申し述べますと、千鳥橋架設に係る補助金、小学生の交通安全意識の高揚策、来年度設立予定の財団法人岐阜市公園協会の設立目的と事業内容、雨水流域貯留施設調査等々についてただされたところであります。  また、さきの本会議でも指摘された、緑化整備事業における街路樹の購入についても触れられ、理事者側の対応の不手際を指摘され、各種資料提出に当たっては庁内の連携を密にされたいと要望されたところであります。また、これに関連し別の委員は、街路樹の肥培管理についても付言されたところであります。  最後に、本件審査の大半を占めた駐車場建設問題についてであります。  各委員におかれては、駐車場の必要性は十分認めながらも、市の財政に与える影響が大きいことから熱心に質疑がなされたところであります。  すなわち、駐車場整備地区拡大の理由、地下式とした理由、工事費の算定と完成後の採算性、さらには予算措置の手続上の問題点等についてただされました。  この後、討論へ移行したところ、一委員は、さきに委託してあります駐車場整備基本計画調査などがまとまっていない段階で実施設計を予算化することは問題であり、事業費も不確定で、収支見積もりも甘く、十分に判断できる状況ではないので、後会に提案されるべきだとして反対の意を表明され、さらにもう一点、公園協会の出捐金が含まれており、当協会の事業内容に、施設の維持管理の委託があり、基本的に市の施設の維持管理の委託は市民サービスの低下を来すので好ましくないと考え、本件予算についても反対であると述べられました。  これに対し、駐車場の必要性は認めつつも、収支計画の甘さや、各種調査が未完了の点を指摘され、今後さらに精査検討を加え、事業実施に当たっては、市民に損害を与えないようにされたいと要望を付して賛成される委員、同じく、調査終了前の予算計上は遺憾ではあるが、駐車場の必要性を認め、各種調査の結果が出た時点においていま一度委員会への報告を要望され、事業実施においては共同溝も同時に施工されたいとする委員、また、駐車場の一定率は自治体で設置すべきであり、採算についても、長期的展望に立てば十分収支も合うとして賛成であるとされ、さらに、事業実施に当たっては安全対策に十分配慮されたいと述べられる委員がありました。  以上の討論を経て、本件を採決に付したところ、賛成者多数で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第十号議案昭和六十一年度岐阜市住宅事業特別会計予算につきましては、住宅管理費の節減や分譲住宅のPRについてただされたところでありますが、予算そのものには異議のないところであり、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第十一号議案昭和六十一年度岐阜市島土地区画整理事業特別会計予算につきましても、耕作不能補償について若干質疑がなされたものの、本件予算には異議はなく、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第十二号議案昭和六十一年度岐阜市都市開発資金事業特別会計予算並びに第十三号議案昭和六十一年度岐阜市貨物駅移転事業特別会計予算の二議案につきましても、何ら異議なく全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第二十五号議案岐阜市都市公園条例の一部を改正する条例制定について、第二十八号議案岐阜市水防団設置条例の一部を改正する条例制定について及び第三十三号議案木曽川右岸地帯水防事務組合規約の変更に関する協議についての以上三件につきましても、いずれも何ら異議なく全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第四十二号議案昭和六十年度岐阜市一般会計補正予算第六号における第一条歳入歳出予算の補正、歳出中、第八款土木費、第二条繰越明許費、第三条債務負担行為の補正のうち、追加分及び変更分中、公共用地等の取得費中所管分についてであります。  本件審査においては、さきの本会議でも取り上げられました、岐阜大学の跡地にかかわる債務負担行為に論議が集中しましたので、その大要をかいつまんで申し述べます。  本会議でも指摘されたとおりでありますが、買収予定地の評価方法の問題点、それに伴う県、市の所有割合、各務原市と比較して国の無償貸与が少ないこと、学校用地と同時買収となった経過及び工事着手までの金利負担、さらには、道路拡幅用地をすべて市が負担すること等々について突っ込んだ質疑がなされました。  このほか、各種事業の財源構成について、一般財源から市債への切りかえが多いことにかんがみ、今後の見通しを尋ねられたところであります。  以上のような質疑を踏まえ、討論に移ったところ、公園用地の県、市の所有割合、国の無償貸与部分の拡大のために再交渉されたいと要望して賛意を表される委員、同じく、国の無償貸与部分の拡大を図り、建物の除却費は全額控除し、土地利用については将来に悔いを残さないよう広く市民の意見を反映されたいと述べられる委員、土地の配分は了としつつも、観光岐阜のメーンである長良川の近くであり、市経済の活性化のため、さらには、多くの市民が利用できるような土地の有効利用を考えてほしいとされる委員、また、今後取得しがたい土地であり、十分交渉された結果であり、適切な土地利用を考えていってほしいとされる委員がありました。  この後、本件を採決に付したところ、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第四十五号議案昭和六十年度岐阜市都市開発資金事業特別会計補正予算第一号につきましては、何ら異議なく全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第四十九号議案岐阜市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例制定につきましても、何ら異議なく全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第五十一号議案工事請負契約の変更につきましては、仮称宇田トンネル築造工事について、請負金額を増額しようとするものであり、これまた何ら異議なく全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第五十二号議案財産の取得については、さきの十二月議会において予算に計上され、今回公園用地として買収しようとするものであります。  討論において、一委員は、買収予定地の一部が宅地造成による残地であり、投機的要素が強く、行政側がこれに加担すべきではなく、かつ、買収価額も妥当ではないと述べられ、反対の意を表明されましたので、本件を採決に付したところ、賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第五十五号議案財産の取得の変更については、何ら異議なく全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
     最後に、第五十七号議案市道路線の認定につきましても、何ら異議なく全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上、御報告申し上げます。 10: ◯議長小野金策君) 企業委員長、十番、高橋 実君。    〔高橋 実君登壇〕 11: ◯十番(高橋 実君) 今期定例会において企業委員会は、去る三月十九日、二十日及び二十二日の三日間にわたり委員会を開会し、関係箇所の現場視察を踏まえ、慎重に審査いたしましたので、以下、その大略を御報告申し上げます。  まず最初に、第三十七号議案昭和六十一年度岐阜市水道事業会計予算であります。  審査の冒頭、現在行われている第七期拡張事業について、今後の事業計画や財政見通しなどをただしたところ、昭和七十年度末までに、総額九十二億円の事業費で、九三%の普及率を目指しているとの答弁を受け、審査を進めたのであります。  まず、簡易水道との統合問題では、料金格差の是正、加入金等の取り扱い、そして簡水の水源地の処置などが問われたのでありますが、当局からは、同一市内では同一料金が原則であると前置きしながらも、過去の経緯や住民感情を考慮して当初は暫定料金でスタートし、徐々に一本化するとの方針が述べられたのであります。  一方、財政面については、第七期拡張事業を計画どおり進めていけば、市橋水源用地を初めとした、企業債の償還金が、将来大きくのしかかるため、給水原価が高くなり、ひいては、それが水道料金の値上げにはね返るのではないかと懸念を示され、これに対しては、計画時とは経済情勢も変わってきており、過大投資とならないよう、市民の需要を見きわめながら、慎重に事業を進めたいとされたのであります。  その他、一般家庭で水道工事をするときに、業者により工事費が異なる点を指摘し、自由競争とはいえ、市民のためにもある程度の指導が必要ではないかとの意見が出、これに関連しては、業者間の材料の品質を均一化させること、あるいは公認工事店が過当競争とならないよう、業者数などを検討すべきであるとの意見も述べられたのであります。  また、職員定数が一人減少することをとらえ、むだを省いての合理化には反対するものではないとされながらも、それが行き過ぎとならないよう慎重な対処を求められたところでもあります。  大略以上のような質疑を経て、討論に移ったのでありますが、水道事業会計の将来を見るとき、簡水統合を初めとした懸案が山積しており、使用水量の向上を一層図ること、あるいは先ほども申し上げました企業債償還金の占める割合が大きくなり財政破綻が来るとし、財政計画そのものを見直すことなどが要望されたのであります。  そして委員各位は、今後も水道料金の改定を極力抑えるようなあらゆる企業努力を望まれつつ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  次に、第三十八号議案昭和六十一年度岐阜市下水道事業会計予算であります。  質疑の過程におきましては、本年度新たに予算計上されました、芥見、岩野田、西部の各処理区の事業調査の内容、そして流域下水道事業の浄化センター建設地区での住民動向や、東部地区での管渠布設状況あるいは中部プラントにおける機械の一部自動化に伴う当直体制の変更などについて質疑が交わされたのであります。  また、過日の本会議でも取り上げられましたが、工事請負業者に対し、決められた工期内で工事を完成するよう強く指導することを求められたのでありますが、これに関連して、工事検査体制にも触れられ、今後とも厳格に検査を実施されたいとの意見も述べられたところであります。  その後の討論におきましては、本案に反対の立場の委員は、まず、下水道事業は都市基盤整備の一環であり、本来、特別会計方式で運用すべきであること、そして定数削減に関しても、今の職員の仕事量を見たとき、機械化に伴う削減分を他の部局に回すなどして、、全体としては削減すべきではないことを、その理由として挙げられたのであります。  また、他の委員は、流域下水道事業そのものについて、問題点を包含するとし、多大な費用負担が、将来、利用者の負担増につながるとされたのであります。  一方、本案に賛成の立場の委員は、下水道整備は、快適な市民生活をする上での重要施策であるとし、事業調査費の計上を評価しつつ、早急な基本計画の策定を要望されたのであります。  かくして本案を採決に付したところ、賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第三十九号議案昭和六十一年度岐阜市交通事業会計予算であります。  かねてから実施してきた、交通部の南柿ケ瀬地区への統合移転事業がほぼ完成し、いよいよ、本年四月一日から営業開始となり、それに伴うバス路線及びダイヤ等が変更されるのでありますが、その内容の利用者へのPR方法がまず問われたのであります。そして、その中でも特に大きく変更される地区、例えば、東栄町や忠節町地区での住民への対応や、日光事務所が始発となることによる自転車置き場対策、あるいは、新交通部から則武新屋敷間でのバス停新設問題など、関係地区住民への配慮が望まれるとともに、機構改革による職員の定数削減問題などがただされたのであります。  そして、今回の統合移転を契機として、交通事業が好転することを願いつつも、社会全体の流れとしてのバス離れ傾向は依然大きく、ひとり交通部の企業内合理化だけでは、今後は、対処できないとし、行政全体としての取り組みをなお強く求めるとともに、各路線については、採算性のみに目を向けず、公営交通としての使命といった観点からの位置づけも必要であるとの意見や、今回の路線などの変更により利用状況が変わると思われ、その実施後の動向を調査するとともに、市民サービス向上のため、その実態に合ったダイヤの見直しなど、弾力的な運用を要望されたところであります。  以上のような経過を経た後、本案を採決に付したところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に、第五十九号議案昭和六十年度岐阜市水道事業会計補正予算第二号及び第六十号議案昭和六十年度岐阜市下水道事業会計補正予算第五号の両議案につきましては、何ら異議のないところであり、それぞれ全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  以上、御報告申し上げます。 12: ◯議長小野金策君) 文教委員長、十六番、中村武彦君。    〔中村武彦君登壇〕 13: ◯十六番(中村武彦君) 今期定例会において、文教委員会に付託されました議案十件、請願一件につきまして、去る三月十九日から二十二日まで、祝日を除き三日間にわたり、仮称少年自然の家への現場視察をも踏まえ、慎重に審査いたしましたので、その経過並びに結果を順を追って御報告いたします。  まず、第一号議案昭和六十一年度岐阜市一般会計予算、第一条歳入歳出予算、歳出中、第二款総務費中、第四項統計調査費中所管分、第十款教育費、及び第二条債務負担行為のうち、教育施設建設工事費、青少年教育施設建設工事費、公共用地等の取得費中所管分、及び金融機関の岐阜市開発公社に対する貸付金の損失補償中所管分についてであります。  本件質疑においては、教育費全般、広範多岐にわたり、精力的かつ熱心に審査がなされたところでありますが、特に次の諸点については活発な論議が交わされましたので、順次報告してまいりたいと存じます。  まず初めに、教育費国庫補助金及び教育費県費補助金の法的根拠、積算基準、補助率及びその交付状況、幼稚園就園奨励費補助金、学校給食費補助金、要保護及び準要保護児童生徒を対象とする援助費補助金等々について逐次ただされたのであります。その中にあって、理科教育等設備費補助金に伴う充足率に目をとめられ、理科教材、図書の充実等とあわせて、設備によって学校間に環境の相違があっては問題があるとの視点から、その均衡を保つことが急務であるとされ、これが対応策を望まれたところであります。それに対して当局からは、学校運営については鋭意努力し、なお一層の充実を図る旨答弁がなされたのであります。また、種々ある補助金制度への当局の対応姿勢についても言及され、当局からは、教育現場に必要な諸施策については、補助の有無にかかわらず、前向きに取り組むと同時に、補助事業については、これを有効に活用すべく努力しているとの基本姿勢が示されたのであります。次に、児童生徒の健全育成施策としての教育相談員増員計画を踏まえての論議から、その相談内容、対応件数等々質疑され、特に本会議においてもただされました“いじめ”の問題について触れられ、新聞等で報道されておりますように、いじめ等による死亡事故は、、その悲惨さにおいて目を覆うものがあり、その対策は初歩段階での対応策が重要であるとの見地から、これが対応について十分努力されるよう望まれたところであります。また、調理員の配置基準等についてただされる中にあって、本会議においても取り上げられました行革大綱で触れられている学校給食の問題について基本的な考え方、合理化への対応について問われたところであります。当局からは、当面現状を維持しつつ、教育としての位置づけもあり、十分に検討していかなければならないとされる一方、かといって、合理化は避けて通れない問題であり合理化が可能であるものから進めていきたいとの意向を示されたのであります。そのほか、交通遺児及び母子家庭児童を対象とする奨学費補助金、岩野田小学校用地購入の経緯、中学校組合負担金の算出根拠、岐阜大学跡地発掘調査とその理由、歴史博物館の歴史資料購入計画、生徒児童の定期健康診断に伴う学校医等の報酬及び支給基準、子供の遊び場設置拡張計画等々について各視点からの質疑が交わされ、続いて女子短期大学については、毎年部分的補修費が計上される観点から、環境整備等全体的に、将来的展望に立った計画見直しを図ってはとの意見が提案され、今後よく研究努力し、校内整備充実に備えたいとされたのであります。  また、薬科大学については、敷地造成予定地の将来計画、高圧線鉄塔移設に伴う用地購入及び補償費の折衝経過について、それぞれの視点から質疑が交わされ、さらには退職教授の後任問題についても触れられ、人選に当たっては慎重なる対処を望むとの意見が出されたのであります。そのほか、短大及び薬大の入学金等納入後におけるこれが取り消しに伴う返納金の扱い方、各種委託料の予算内訳、学校備品の補助対象基準とその補助額、教員海外研究旅費と自己負担等々について、るるそれぞれの視点からの質疑が交わされたところであります。  以上の質疑応答を踏まえて、その後討論、採決に付しましたところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、本案審査におきまして義務教育の養護教諭等に係る人件費の超過負担の解消方策が論ぜられ、本委員会として別途、これに関する意見書を県当局あて提出すべきであるとの意見が集約されましたので、その発議手続をとっております旨付言いたします。  次に、入学料等の額を改定しようとする第二十九号議案岐阜市立学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例制定について、網代小学校の移転に伴う第三十号議案岐阜市立学校設置条例の一部を改正する条例制定について、華南体育館の設置に伴う第三十一号議案岐阜市体育館条例の一部を改正する条例制定について及び北部市民プール設置に伴う第三十二号議案岐阜市民プール設置並びに使用に関する条例の一部を改正する条例制定について、以上四議案につきましては、何ら異議なく全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。  続いて、第四十二号議案昭和六十年度岐阜市一般会計補正予算第六号、第一条歳入歳出予算の補正、歳出中、第十款教育費、及び第三条債務負担行為の補正、変更分中、公共用地等の取得費中所管分及び金融機関の岐阜市開発公社に対する貸付金の損失補償中所管分についてであります。本議案質疑にあっては、当委員会審査の大半を費やし、論議され、その論旨の中心は、教育総務費中、事務局費に計上される県立高等学校用地購入費すなわち土地開発基金から買い上げ、本費購入とされる県立岐山高等学校用地購入についてであります。本件の質疑に当たりまして、まず、岐山高校用地の管理実態から、所管は総務部に属するものであり、教育委員会で予算計上したその理由についてただされ、またその予算計上のあり方についても問題があるのではとの指摘がなされる中にあって、当高校用地拡張に至った理由、県との折衝経過、さらには高校新設にかかわる経過、経緯等について各般にわたった論議がるる交わされたところであります。そこで、これらの討議内容を御紹介しますと、最近新設された岐陽高校、岐阜三田高校、岐阜藍川高校との比較から、新設に伴う負担区分の問題、無償貸与の問題、また、まだ残る用地の処理問題における対応の相違がまず問われたのであります。さらに、新設高校に際しては、その用地を本市が一時先行取得し、その後県へ移管されるとされてきた経緯から、今後の基本姿勢をただされる一方、今後の推移とその見通しについて問われたのであります。これに対して当局からは、教育費への予算計上については、教育にかかわるものであり、その経過、経緯について熟知しているとの視点から、従来からの手法で教育費に計上したものであるが、指摘の点を含めて研究し、今後の予算編成に向けて配慮したいとされ、高校新設の用地に対する基本的姿勢については、岐山高校用地については、当校を誘致した当時の経緯を踏まえた措置であり、今回の予算計上については承認を賜りたいとされ、今後におけるこの種の問題については、負担区分等についての改善を県に要求しており、県当局も同様な意向のようであると述べられ、指摘された諸点については、県との折衝において明確化させていきたいとされました。また、岐山高校の用地に対する今後の推移については、無償貸与の形で提供となるであろうとの見通しを示されたのであります。これに対して、岐山高校用地問題については、拡張部分を含めて過去の経緯があるとしながらも、なお県に対して今後一層粘り強く折衝し、用地の取り扱い交渉を継続してほしいとの要望が出されたのであります。大略以上の質疑応答を経た後、本件を採決に付した結果、これまた全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決しました。  次に、第五十号議案、岐阜市立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例制定についてでありますが、これは政令の一部改正に伴い条例を改めようとするものであり、何ら異議なく、全会一致原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第五十三号議案長良中学校分離校用地の財産の取得について、第五十四号議案薬科大学教育研究備品の財産の取得について及び第五十六号議案県立藍川高等学校の財産の処分についての以上三件についても、これまた何ら異議なく、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  最後に、請願第一号学童保育の制度化を求める意見書提出に関する請願についてであります。  願意は、表題に示されておりますごとく、学童保育の制度化を求めるものであります。  本件審査に当たりましては、本事業については、既に留守家庭児童会事業として実施しているものの、制度化については、その事業の内容等について、なお十分なる論及精査検討を要するとの認識の一致を見、全会一致をもって継続審査すべきものと決しました。  よって、ここにこの旨を申し出るものであります。  以上、御報告いたします。 14: ◯議長小野金策君) 総務委員長、二十二番、大野栄吉君。    〔大野栄吉君登壇〕 15: ◯二十二番(大野栄吉君) 総務委員会は、三月十九日、二十日、二十二日の三日間にわたり、付託された案件十五件について審査いたしましたので、その経過並びに結果を御報告申し上げます。  まず最初に、岐阜市政の大宗を定めようとする第一号議案昭和六十一年度岐阜市一般会計予算、第一条歳入歳出予算、歳入全款。歳出中、第一款議会費、第二款総務費、ただし、第四項統計調査費については所管分、第九款消防費、第十一款公債費、第十二款諸支出金、第十三款予備費、第三条地方債、第四条一時借入金、第五条歳出予算の流用についてであります。  質疑におきましては、まず、岐阜市で開催する第百四十回東海市議会議長会理事会議にかかわるいわゆる食糧費について、積算に対する考え方、査定の姿勢、また、市長室関係での同種予算の有無、県下市長会議にかかわる食糧費についても問われ、予算全体での食糧費節減を要望され、ほかに、歳入における市税の伸び率一〇・三%見込みと確保の見通し、テレビジョン共同受信施設設置事業費その他補助金の内容と過去の具体例、契約行政に関するものとして、大小同一条件での工事入札指名のあり方、今回の不祥事に関連づけてその誘因となる危険性、指名基準の必要性、当局に書類を押収された疑惑のある業者への対応あるいは指名の運用いかんでの混乱の可能性、そのほか、議長交際費の引き上げに関して、交際費支出内訳の明示と、過去に北方領土返還運動に名をかりた団体への協賛金・賛助金支出の不当性、南庁舎近接の駐車場の買収に関して、その利用の具体的構想の有無、中部未来博に関して、岐阜市としての負担可能な限度額あるいは基本的な取り組み方、さらにはパビリオン建設も含めた市負担の妥当性、岐大跡地購入に関して、各務原市における払い下げ内容と本市を対比させての疑問、現場視察をも踏まえた中で三輪連絡所に関して、設置の理由と今日までの当局の方針との背離、郵便局への売却価格と連絡所購入価格の総合的評価からの妥当性を最後に質疑が結ばれたところであります。  しかる後、討論に移行したところ、本予算に反対する立場から、まず、歳入面をとらえ、国が昨年に引き続き行った国庫負担率の引き下げによって、岐阜市での負担増は十億を超すという厳しい負担転嫁の内容となっており、たばこ消費税や建設地方債により補てんされる部分もあるが、現実に市民への負担転嫁となってあらわれてきた、国の一方的、強行的な姿勢は許せない。不足する財源の地方交付税算入も明確でなく、建設地方債の発行は自治体に借金を押しつけるものといえ、結果として教育、福祉面にしわ寄せせざるを得ない予算編成は遺憾である。また、使用料・手数料の値上げが高等学校、理美容学校などの授業料等の値上げを含み、さらに保育料の大幅な値上げは、若い夫婦への過重な負担となってしわ寄せされることとなる。また、国有提供施設等所在市助成交付金及び自衛官募集事務委託金は、いずれも憲法違反の自衛隊に関するもので、日本の平和、安全を妨げる存在として認められない。  次いで、歳出に関して、昨年の指摘にもかかわらず、市長会、議長会に関する食糧費が前年と同額程度計上されているが、節減していく方向が必要と考える。以上の理由を述べ反対であるとの意見表明がなされ、さらに、市長、議長にかかわる交際費といえども公費であり、使途は市民から理解と納得が得られることが前提で、かつて北方領土返還運動団体への賛助金支出もあったが、厳正に対応すべきであると付言されました。  他方、本予算に賛成する立場から、ある委員は、三年間連続してカットという財政抑制策が国によって行われ、個々の委任事務における委託料等も適正に算出されず、国有提供施設等所在市助成交付金額等も数年間据え置きのままであるが、基本的な政策の転換を求めなければ処理できない問題と思料する。しかしながら、自主的な課税権も少ない現状においては、本予算については、やむを得ない措置だと考える。  さらに他の委員も、歳入にあっては、財政難の折から一定の努力により財源が確保されており、一方、歳出にあっても、企画費に見られる新しい町づくりに関する予算計上は大いに歓迎するとともに、実行性のある計画立案が望ましい。また、消防費でもきめ細かい配慮もなされており、都市の過密化の中でも不断の防災行政の推進を望み、両委員ともに賛成の意見表明をされました。  かくして採決の結果、賛成者多数でもって、第一号議案については原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第二号議案昭和六十一年度岐阜市競輪事業特別会計予算についてであります。  質疑におきましては、駐車場に関して、小規模な借地の見直し、開催時以外の有効活用がただされたほか、執務員の減少状況についても問われました。  討論におきましては、昨秋から実施したのみ屋対策の継続強化を望む意見、一般会計への繰り出しが昨年より増額計上できたのは、のみ屋対策が奏功したと見られるが、近年競輪事業を初め公営ギャンブルの衰微は否めないところである。現実に即応した駐車場対策を望むとの意見はあったものの、議案そのものは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第十四号議案岐阜市職員定数条例制定についてであります。  質疑におきましては、保母の減員に関して、保育内容の質的向上対策、保育所に配置される看護婦の定数からの除外、障害児保育における保母の増員配置の可能性、さらに措置児童数から見た適正な保母定数、ごみ収集に関して、収集作業員の減員がもたらすステーション方式強化への懸念、そのほか四月一日からのファクシミリ導入に関して、証明事務で懸念されるトラブルや混雑緩和の具体的方途、本庁への集中防止策に言及された後、討論におきましては、本議案に反対の立場から、環境一課におけるごみ収集車にかかわる定数見直しは、市民への負担転嫁となる不安もあり納得できない。さらに、保険年金課における一名の増員は、その事務量を勘案した場合、窓口サービス向上には不安があり、動向を見ての増員を図るべきであるとの意見表明がされました。かかる討議の後、本件を採決したところ、賛成者多数でもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第十五号議案非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定についてであります。  本件については、質疑、討論もなく、全会一致をもって何ら異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第十六号議案岐阜市手数料徴収条例の一部を改正する条例制定についてでありますが、格別の質疑もなく討論に移行したところ、改正によって棟別に証明手数料を要することとなって、市民への実質的な負担が増加するので反対であるとの意見表明がされ、採決に付した結果、賛成者多数でもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第十七号議案岐阜市文化会館条例の一部を改正する条例制定について及び第二十六号議案岐阜市火災予防条例の一部を改正する条例制定について並びに第二十七号議案岐阜市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例制定について、以上三件の条例制定案件については、いずれも、これまたさしたる質疑、討論もなく、全会一致何ら異議なく原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  次に、第三十四号議案昭和六十一年度岐阜市民病院事業会計予算についてであります。  本件につきましては、当院改築に伴う質疑としては、その具体的日程、財源について若干触れられたほかは、救急医療体制の万全を求める意見、建設に完璧を期せられたいとの意見、市民病院に対する市民ニーズの的確な把握を含め事前に各層からの調査を求める意見など、今後の改築に対しての関心と期待の大きさをうかがわせる要望が相次いで述べられたものの、討論もなく、採決の結果、全会一致何ら異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第三十五号議案岐阜市立看護専門学校条例の一部を改正する条例制定についてであります。格別の質疑もなく、討論に移行したところ、授業料の値上げであり、反対するとの意見表明がされました。よって、本件を採決の結果、賛成者多数でもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第四十二号議案昭和六十年度岐阜市一般会計補正予算第六号、第一条歳入歳出予算の補正、歳入全款。歳出中、第二款総務費、第十三款諸支出金、第四条地方債の補正についてであります。  質疑にあっては、歳入において、生活保護費負担金減額の実態、不動産売払収入に若干触れられたものの、討論もなく、採決の結果、全会一致原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、第四十六号議案一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について及び第四十七号議案議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例制定について並びに第四十八号議案岐阜市基金条例の一部を改正する条例制定について、以上三件の条例制定案件については、いずれも何ら異議なく全会致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  最後に、第五十八号議案昭和六十年度岐阜市民病院事業会計補正予算第三号についてでありますが、本件もまた質疑、討論もなく、採決の結果、全会一致をもって何ら異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上をもって、総務委員会の報告といたします。 16: ◯議長小野金策君) この際、暫時休憩いたします。  午前十一時二十九分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後 零時三十三分 開  議 17: ◯議長小野金策君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  常任委員長報告に対する質疑の通告はありません。  これより討論を行います。  討論の通告がありますので、順次これを許します。二番、森 由春君。    〔森 由春君登壇〕(拍手) 18: ◯二番(森 由春君) 私は、社会党議員団を代表して、第三号議案と三十二号議案について反対討論を行います。  まず、三号議案でありますが、    〔「二十三号議案」と呼ぶ者あり〕 第三号議案、(笑声)昭和六十一年度国民健康保険事業特別会計予算でありますが、本来健康保険制度、社会保険制度は、社会保障制度の一環として、国民の保健の向上並びに国民健康保険事業の運営が健全に行われるよう国が責任を持って保障しなければならないにもかかわらず、国は国庫負担率の大幅な引き下げを一方的に行い、その負担をすべて市民にかぶせようとしてきています。公的保険制度を見捨てるような状況と言わざるを得ません。本市では四七・七%、六万一千五百世帯、十三万九千名の加入者であります。これらの被保険者に対し、昨年は平均一四・一四%の値上げ、本年六十一年度は、また、一世帯当たり一七・六九%、十四万八千六百七十三円、一人当たり五万六千三百七十六円、一九%等、大幅な料金値上げ案であり、実質可処分所得がほとんど上昇してない実態から、現在の保険料でも限界であり、これ以上の保険料の値上げは反対するものであります。  次、三十二号議案でありますが、    〔「二十三号議案」と呼ぶ者あり〕 三十二号議案であります。    〔「二十三号議案やて」と呼ぶ者あり〕 御無礼しました。二十三号議案でありますが、岐阜市国民健康保険条例の一部を改正するものであり、保険料値上げ並びに法定外給付をも削減しようとするものであり、まさに福祉の切り捨て案であり、この改正案に反対するものであります。以上です。    〔私語する者あり〕 19: ◯議長小野金策君) 二十三番、大西啓勝君。    〔大西啓勝君登壇〕 20: ◯二十三番(大西啓勝君) 日本共産党岐阜市会議員団を代表いたしまして、反対討論を行います。  まず、第一号議案でございますが、昭和六十一年岐阜市一般会計予算についてであります。自民党・中曽根内閣の社会保障費などを中心とした補助金カットは大変なものでありまして、岐阜市は約十億二千五百万円が削られております。しかも、その財源措置としてとられているのは、たばこ消費税の引き上げ、これは岐阜市増収分は二億八千五百七十万円であります、と、建設地方債の増発で、結局住民への直接負担と地方自治体の借金で切り抜けようとしています。しかも、国の財政措置を反映して、岐阜市の予算も土木費が対前年度比一八・四五%と伸びているのに比べ、福祉費二・六%、教育費〇・五六%と抑えられております。保育料や使用料、手数料の値上げも行われ、この面からも住民負担を強いております。一方、歳出では、東海議長会の食糧費が八十九万円というように、これは一人当たり約一万円でありますが、むだな支出が目立ちます。また、市長や議長の交際費から北方領土返還に名をかりた大日本菊水会や憂国日本連盟など、あいまいな団体に支出を行っており、十分な監視をする必要があります。その他、国有提供施設等所在市助成交付金や自衛官募集の委任事務委託金は、自衛隊そのものが憲法違反であり、これを認めることはできません。  次に、都市計画費中、駐車場建設費の実施設計費四千五百万円についてであります。私どもは、中心部の商店街振興の一つの方法としての駐車場建設について反対をするものではありませんが、次のような点について疑問を感ずるものであります。既に今までに、一 公共駐車場基本設計委託費六百万円、二番として、駐車場整備計画調査委託費五百万円、三番目に、幹線排水路改良調査委託費六百五十五万円というように調査費が支出をされておりますが、この調査結果が明らかにされておるものではありません。駐車場の不足状況、商店街振興と駐車場の効果の関係、地下水の問題など課題が山積しているだけに、各種の調査結果が出てそれを公開し、市民の意見も聞いて計画を練り上げる、そういうことをするのが当然だと考えるわけであります。拙速な実施設計がどんな結果をもたらすか、私ども共産党は恐ろしい気がすると思うところであります。しかも、車一台当たりの駐車場建設費は千五百万円と見込まれていますが、見積もりそのものは大変大ざっぱで、したがって、総工費五十五億円というのも不確定であります。採算が合うのかどうかまことに心配であります。以上の理由から、このままでこの建設費の可否を判断することは難しく、私どもは各種の調査結果が出てからでもよいと考えるところであります。  その他、財団法人岐阜市公園協会設立のための出捐金二千万円が計画されています。公園の管理を委託しようとするもので、岐阜ファミリーパークの管理委託費三千六百二十七万円が計上されています。こうした管理委託は市民サービスの低下をもたらし、労働条件で今後問題を発生させる可能性が強いなど、私どもは賛成できるものではありません。  次に、三輪連絡所の用地買収に関連をいたしまして、わずか百メートルほどの違いで、移転をする郵便局跡地を高く買って、もとの支所跡地を安くする、その金額の違いというのはわずか百メートルでありながら、坪約一万円も違うという状況が出てきております。納得できるものではありません。  次に、第三号議案昭和六十一年度岐阜市国民健康保険事業特別会計予算についてであります。この議案につきましては、岐阜市の国保料の負担を考える会から一万名以上の請願の署名も出されています。こうした中で岐阜市は四億円の一般会計からの持ち出しがあるものの、一人当たり一九%、年間約九千円の国保料金値上げが行われようとしております。これは昨年の一四・一四%に続いての連続値上げであり、市民生活に大きな影響を与えていくものであります。岐阜市当局すらこの問題では国保料滞納者が相当ふえるだろうと心配をしている状況であります。市民の健康と生活を守るため、こうした大幅値上げをやめるべきであります。そして国保会計を赤字に追い込んだ政府の医療政策に断固抗議し、国庫負担率を引き戻すよう迫る必要があります。  続きまして、第十四号議案岐阜市職員定数条例制定について、この議案は職員の定数を削減しようとするもので、まず、小型清掃車の三人乗車を二人に改めようとしておりますが、ごみ収集を、ステーション方式をより強化し、市民の負担を大きくする可能性があり反対をするものであります。また、保険年金課の職員定数増は一名にすぎません。あの部門の忙しさは大変なもので、市民の相談にこたえるためにはもっと多くの職員を増員することが大切だと考えます。  続いて、十六号議案岐阜市手数料徴収条例の一部を改正する条例制定についてであります。これは固定資産の家屋評価証明書を発行するについて、一戸を一棟ごとに変えようとするもので、実質的な値上げとなるものであり、反対であります。
     第二十三号議案岐阜市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定については、法定外給付を改悪しようとするものであり、賛成ができません。  次に、第二十四号議案岐阜市立理容美容専門学校条例の一部を改正する条例制定については、同校の授業料、入学検定料等を値上げしようとするもので、勤労学生も含めた教育費の負担増でありますので、認めるわけにはいきません。  第二十九号議案も、岐阜市立岐阜商業高等学校の授業料等を値上げしようとするものであり、第三十五号議案は、岐阜市立看護専門学校の授業料を同様値上げしようとするものであり、反対をするものであります。  次に、第三十八号議案昭和六十一年度岐阜市下水道事業会計予算については、本来、都市基盤を整備すべき予算として企業会計になじむものではなく、特別会計への方式とすべきものであります。また、自動化によりむだを省くことは大切ですが、この下水道部門の仕事量から見て、全体の職員の定数を減らすべきではないと考えるところであります。  さらに、第四十二号議案昭和六十年度岐阜市一般会計補正予算でありますが、県立岐山高校の拡張費を岐阜市に負担させようとするものであり、当然県費でこれは負担すべきものであります。  最後に、第五十二号議案、財産の取得、野一色公園用地についてでありますが、これは野一色公園用地として買収するうちの民間の山林部分の買収であります。しかし、この土地は宅地開発で残った急傾斜地であります。土地転がしではないかと疑われているものでありますし、買収単価も妥当とは言いがたいものであります。こうした理由で私ども共産党は反対をするものであります。  以上で反対討論を終わります。 21: ◯議長小野金策君) 十五番、服部勝弘君。    〔服部勝弘君登壇〕(拍手) 22: ◯十五番(服部勝弘君) 私は、第三号議案昭和六十一年度岐阜市国民健康保険事業特別会計予算と、第二十三号議案岐阜市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定についての二議案に対しまして、緑政クラブを代表し反対の討論を行います。  さて、岐阜市の国民健康保険料は、今やある階層の人には所得税よりも重い負担になっております。また、一カ月の家賃よりもあるいは食費よりも国民健康保険料金の負担が高いという人々も多くあります。なぜこんな状態になったのだろうか。原因はいろいろありますが、いずれにいたしましても国保料金を払いたくてもなかなか払っていけない、あるいは国保をやめられるものならやめてしまいたい、これが国保加入者の心境ではないでしょうか。今や国保事業の運営は行政の最大の課題であり、アキレス腱であると言えましょう。ところで、岐阜市の昭和六十一年度の国民健康保険事業特別会計予算によりますと、国民健康保険料金は一人平均で五万六千三百七十六円で、前年度対比の一九%という大幅な値上げとなり、一世帯平均では十四万八千六百七十円となり、前年度対比で一七・六九%という、それぞれ物価指数を大幅に上回る値上げとなります。また、最高限度額は現行年額三十二万円が三十五万円と、これまた大幅な値上げとなります。しかも昨年に引き続いての大幅な値上げであり、果てしなく続く値上げにうんざりであります。これでは市民生活はますます圧迫されて、憲法で保障された最低生活さえできない市民も多くなるのではないかと危惧するものであります。一方、健康保険制度につきましては、先日の議会質問においても指摘したとおり、制度間における不公平が顕著である。このような現実を見るときに果たして日本国憲法第十四条にある、法のもとに平等であるかと言うと、むしろ法のもとの不平等であると言わざるを得ません。もとより私どもは相互扶助である保険制度を否定するものではありませんが、さりとて現行の矛盾だらけのこの制度について、無条件で賛成したり、あるいは容認できるものでもありません。私どもは一貫是々非々、不公平な保険制度の改善のために、また、よりよい保険制度の確立のために勇気を持って取り組む決意であります。国保加入者の負担増を思うと果たしてこれでいいだろうかと心が痛み気が重くなります。私自身も国保加入者の一人であり、今回の値上げによって家計への影響も受ける一人であります。すなわち、岐阜市の国保加入者六万二千世帯、十三万八千二百人の人々と立場を同じくする一人であります。もとより私どもは国保料金の値上げに対して、単に反対のための反対をするものではありません。もちろん対案もありますし、また、思い切った国民健康保険制度の改革案も持っております。一方、相変わらず後を絶たない医師の濃厚診療や、患者側の医療費に対する原価意識の欠如、国庫補助負担金の大幅な削減などなどの国保を取り巻く厳しい状況が山積していることは十分承知をしておりますし、また、岐阜市の国保の担当者の皆さんの努力や苦労も理解をいたしております。それゆえに、この問題について他人事としてでなく、市民一人一人が自分自身の問題としてとらえ、みんなが英知を出し合って、よりよい保険制度を確立するために真剣に取り組むことが当面の緊急課題ではないでしょうか。値上げによって直接影響を受けるのは、言うまでもありません、国保加入者の人々であります。私も国保加入者の一人として、また弱い立場にあるだけに、今回の国民健康保険料の大幅な値上げに対しては率直に反対を表明するものであります。議員各位の、国保加入者の心境を酌んだ適切な対応を切望する次第であります。  以上、反対の討論といたします。(拍手) 23: ◯議長小野金策君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕(拍手) 24: ◯十一番(堀田信夫君) 請願の二件について討論を行います。  請願の第一号ですが、委員長報告は、なお検討を要するということでありましたけれども、放課後の子供たちの生活を守っていくことは親の働く権利を守ることでもあり、それは社会的な課題とも言えます。今日社会の生産部門を初め各産業における婦人の進出は目覚ましいものがあり、その役割は極めて大きいと言わねばなりません。主力部隊にとってかわろうとしている様子さえうかがえるところであります。こうした子供たちを取り巻く社会状況の変化における放課後の子供たちの対策、働く親が安心して働くことができる条件の整備は当然社会的な責任においてなされなければなりません。専任指導員が確保され年間通じて開設される学童保育の制度確立は、重要かつ早急に進められるべき課題であります。それがために国会においても昨年全会一致をもって同趣旨の請願が採択されているところであります。岐阜市内においては二十八校、二十四カ所の学章保育を有す状況にあって、強くこの制度化を主張すべきであり、本請願の採択を主張するものであります。  次に、請願の第二号でありますが、一人当たりの年間保険料が一九%アップ、これは昨年来より言われてまいりました三〇%からすれば抑えられた数字ではありますが、昨年のアップ率一四・一%を上回っての大幅な値上げであります。国保財政逼迫について、全く責任のない市民に大きな負担を強いることは到底容認できないものであります。国保加入者は市民世帯の半数であり、その上圧倒的は低所得者層であります。所得階層別に見ても明らかなように二百五十万円以下の加入者が実に七八・六%を占めておりますし、四人家族の加入者のうち四八%が最高限度額を支払っているという状況であり、そのうちの二八%までが約二百五十万円の所得階層というように、本当に低所得者の方々においては大きな負担が強いられているという状況が岐阜市の統計の中でも明らかになっているのであります。国保料金の高騰は家計を圧迫し、ひいては地域経済にも影響が及ぶものと言わねばなりません。給付の削減は市民の医療要求に背を向ける重大な福祉の後退であり、医療費の抑制どころか逆に医療費の増を引き起こす要因になると言わなければなりません。保険料は高くなる、医療費負担は強まる、これでは全く社会保障制度ではない。保険料の大幅値上げ反対、学童歯科、乳児医療、精神障害の医療給付を守れ。この署名は短期日のうちに一万一千名を超えて提出されたことに見られるように市民の切実な願いであります。委員長報告は、国への働きかけの一点のみが採択をされておりますが、以上のような理由から他の二項も含め全面採択を主張し、委員長報告に反対をするものであります。(拍手) 25: ◯議長小野金策君) 以上をもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  まず、第一号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 26: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第一号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第三号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 27: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第三号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第十四号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 28: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第十四号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第十六号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 29: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第十六号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第二十三号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 30: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第二十三号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第二十四号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 31: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第二十四号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第二十九号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 32: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第二十九号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第三十五号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 33: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第三十五号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第三十八号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 34: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第三十八号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第四十二号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 35: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第四十二号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第五十二号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 36: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、第五十二号議案については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、第二号議案、第四号議案から第十三号議案まで、第十五号議案、第十七号議案から第二十二号議案まで、第二十五号議案から第二十八号議案まで、第三十号議案から第三十四号議案まで、第三十六号議案及び第三十七号議案、第三十九号議案、第四十三号議案から第五十一号議案まで及び第五十三号議案から第六十号議案まで、以上四十七件を一括して採決をいたします。これら四十七件に関する常任委員長報告は、いずれも原案のとおり可決であります。  お諮りいたします。これら四十七件については、いずれも常任委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、これら四十七件については、いずれも常任委員長報告のとおり決しました。  次に、請願第一号を起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、継続審査であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 38: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、請願第一号については、常任委員長報告のとおり決しました。  次に、請願第二号を起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、一部採択であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 39: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、請願第二号については、常任委員長報告のとおり決しました。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第六十二 昭和六十年請願第二号及び第六十三 昭和六十年請願第三号 40: ◯議長小野金策君) 日程第六十二、昭和六十年請願第二号及び日程第六十三、昭和六十年請願第三号、以上継続審査中の請願二件を一括して議題といたします。            ────────────────             〔請 願 書 掲 載 省 略〕            ──────────────── 41: ◯議長小野金策君) これら二件の総務委員会における審査結果の報告を求めます。総務委員長、二十二番、大野栄吉君。    〔大野栄吉君登壇〕 42: ◯二十二番(大野栄吉君) 閉会中も継続して審査すべきものとして総務委員会に付託されております案件二件については、閉会中の去る二月二十四日にも審査を行ったことを申し添え、審査経過及び結果の御報告を申し上げます。  まず、昭和六十年請願第二号国鉄再建監理委員会の最終意見実現を求める決議に関する請願についてであります。  今次定例会にあっては、質疑を省略し直ちに討論へと移行したところであります。  本請願に対し反対の立場から、ある委員は、願意が実現すれば、国民の足が分断された上、大幅な負担を課せられることは明白で、加えて岐阜市の国鉄高架や高山線の電化にも大きな影響を与える。国鉄の改革は、民営的手法による経営改善も可能と思料し、そういう形態に変更すべきである。さらに他の委員も、既になし崩し的に分割・民営化の方向がとられておるが、国民の財産たる国鉄用地に大企業が群がって争奪戦を展開している。このことにより、しわ寄せを受けるのは国民であることも明確であり、さらに赤字ローカル線も第三セクターに任せたが赤字に困っている状況もある。大企業本位の分割・民営化であることは明らかなところで、公共の福祉、国民の財産を守る立場から、本請願は不採択にすべきである。かような意見表明がそれぞれされました。一方、賛成の立場から、ある委員は、もう既に国民合意のもとに国鉄職員の民間受け入れが進められている現在、本請願は採択すべきである。さらに他の委員も、分割・民営化については、その分割の内容から判断して願意に賛成する。かような意見表明がそれぞれされました。  これを受けて採決の結果、賛成者多数でもって願意妥当と認め採択すべきものと決しました。  なお、請願採択に伴い別途意見書発議の手続をとりましたことを申し添えます。  次に、昭和六十年請願第三号大型間接税の導入をとりやめ、大幅減税を求める請願についてであります。  本請願について、採択すべきとの立場から、ある委員は、昨年九月末大蔵省が政府税調へ提出の長期的な税制のあり方に関する研究の中身を見ると、EC型付加価値税の導入を盛り込み、導入によって三兆円の増税をし、これを財源に所得税で二兆円の減税、法人税で一兆円の減税をする。さらにまた、累進税率の引き下げにより、年収一千万円を境にして、それ以下の所得者に対して増税がもろにかぶさってくるという内容である。かつて、一般消費税の導入について、商工会議所を初め多くの営業者も反対運動の結果、岐阜市議会で意見書決議の経過があるので、請願を採択し、国民を守る必要がある。さらに他の委員も、日本経済は今内需拡大という政策転換が求められているが、大型間接税が導入されれば全くこのことは実現できない。低所得者層ほどこの間接税の影響は大きく、付加価値税を実施している韓国、ヨーロッパの経済は非常に停滞をしている事実から導入すべきでない。本来、現在の不公平な税制を是正する方法は種々あって、是正措置を先にやるべきである。さらにまた、ある委員も、内需拡大とともに経済の活発化を助長するとの観点から即時採択すべきであるとの意見表明がそれぞれなされました。  一方、継続審査を主張する委員は、過去の経緯も承知しているところだが、国における財政も非常に厳しく間接税の利害得失もあると理解する。税調あたりでもいろいろ議論がされ事態は流動的であるので、もうしばらくの間研究検討を続けたいとの意見表明がなされました。  かくして採決した結果、賛成者多数でもって継続して審査すべきものと決した次第であります。  よって、請願第三号については閉会中継続審査の申し出ををいたすものであります。  以上、御報告申し上げます。  午後一時 九分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後一時十七分 開  議 43: ◯議長小野金策君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  総務委員長報告に対する質疑の通告がありますので、これを許します。十四番、早川竜雄君。
       〔早川竜雄君登壇〕(拍手) 44: ◯十四番(早川竜雄君) 総務委員長に質問をいたします。  昭和六十年の請願第二号にかかわる問題でありますが、先ほども冒頭触れられておりますように、閉会中も継続をして審査すべきものとして総務委員会に付託をされておりました案件二件については、閉会中も審査をした、というお話でございました。今回の定例会の中では質疑を省略したとあります。そういたしますと、前回から今定例会にわたる間に一回審査を行ったということでありますが、どのようなものであったのか、これをひとつお答えをいただきたいと思います。  二つ目は、この請願第二号に関する審査時間というのは実質的に何時間ほどおやりになりましたか。(笑声)  それから三つ目でありますが、審査の内容はどうでしたでしょうか。例えば、この請願書がございますが、この請願の中にもありますように、この答申をめぐっては賛否両論の激しい論議が展開をされているというふうに書いてありますねえ。その激しい論議というのは、賛否両論どういうふうな論議であるのか、こういうことをもちろん踏まえておやりになったと思うんでありますが、この賛否両論の激しい論議が今、現に展開をされておるというのはどんなことが展開をされておるのか、審査をされた内容についてお聞かせをいただきたいと思います。  さらに、この請願書の中にはですねえ、「国鉄経営破綻の要因、現行公社制度に内在する問題点などについて、詳細に検討したとき、現行経営形態のままで推移するなら、国鉄の再建は絶対に不可能であると断定せざるを得ない」と、こういう見事な文章があるわけであります。そこで、国鉄経営の破綻の要因というのは一体どういうところにあるのか。当然このことも踏まえて審査をされたと思いますので、お伺いをいたすものでありますし、それから、現行公社制度に内在をする問題点、これもですねえ、どういうことをそれでは改革をすればいいのか、どういうところを切り捨てたらいいのか、こういう論議も恐らくされたと思いますので、この内容をお聞かせをいただきたいと思うのであります。  最後に、これだけ問題がある請願が出てきたわけでありますが、この請願、請願者あるいは紹介議員の方に来ていただいて御説明を受けられたか否かお伺いをいたします。  以上です。 45: ◯議長小野金策君) 総務委員長、二十二番、大野栄吉君。    〔大野栄吉君登壇〕 46: ◯二十二番(大野栄吉君) この間までの質問者が今度は答弁者にかわりました。(笑声)早川委員の委員長質問にお答えをいたします。  まず第一番、質疑を省略したのはなぜか。委員長報告今お手元にありますが、私も今読みましたので覚えがございます。それは過去におきまして既に請願が出されてから九月の二十五日、言うなれば九月の定例会、それから閉会中の十一月三十日、それから第三回は十二月二十日・十二月議会、そしてただいま御報告申し上げました二月二十四日、そして今期定例会、言うなれば閉会中も継続審査をして既に四回に至っている。したがいまして、今回の質疑を省かせていただいてよろしいかという、私は委員長として各委員にお諮りをいたしました。全会一致でよろしいということでしたので、質疑を省略したと、こういうことでございます。(笑声)  二番目の、審査時間はどうであったかと、これは今日までのずっとの審査時間でしょうか、二月二十四日を指しておっしゃるんでしょうか。ちょっとこの席から聞いて申しわけないんですが、ちょっとお教えをいただきたい。(笑声)    〔私語する者あり〕    〔「全体の中での二号についての審査時間、九月の……」と呼ぶ者あり〕 四回ありましたのでねえ、詳細に、突然的に今何時間だったということは、即答するということまで持ち合わせておりません。普通の一般質問ですと、理事者が、課長の方で随分根回しをされて聞かされるですが、(笑声)私は全然聞きませんのでねえ、突然にされても審査時間が過去四回積算して何時間かと言われても、今即答をするというわけには持ち合わせがないということであります。    〔私語する者あり〕  三番目でございます。審査内容、激しい論議とは何か。既に御承知のように国鉄の再建ということに関しては、国を問わず地方としても、また、テレビあるいは新聞報道にしても、この問題が国の最重要課題として取り上げて既に久しいわけであります。そういう中から国鉄のいわゆる民営・分割化を反対すると、いや、この再建においてはこれをやらなければならないと、こういう両論のぶつかり合いが、議論が激しい論議ということと、私はそのように一応把握をしております。  四番目の、国鉄経営の破綻の要因は何であったか。このことは一委員長として早川委員の質問にお答えをするということよりも、御遠慮を申し上げて、いろいろあると思いますが、私は委員長として今委員長報告をいたしました。したがって、破綻の要因いずれにありやと言われましても、委員長としての職責として、今このお答えをするということは差し控えたいと、このように思っております。    〔「控えんでもええよ」と呼ぶ者あり〕(笑声) 何か聞こえたか聞こえないようでありますが……。(笑声)  五番目の、紹介議員を喚問して、    〔「喚問」と呼ぶ者、その他私語する者あり〕 紹介議員を招聘やねえ、紹介議員を招聘して審査をしたことがあるかということでございますが、これはございません。  以上で、    〔私語する者あり〕(笑声) 第一回のお答えといたします。(笑声)    〔「議長、十四番」と呼ぶ者あり〕 47: ◯議長小野金策君) 十四番、早川竜雄君。    〔早川竜雄君登壇〕 48: ◯十四番(早川竜雄君) 二回目の質問をいたしますが、審査の回数何回ございましたかと言って私が聞いた。今回省略されたものを含めてどんだけおやりになったのかなと言って聞いたら、二月二十四日に行われたこの委員会は、実はこの請願二号については触れていないでしょ、間接税の問題ばっかりやって。そういたしますとねえ、十一月三十日と十二月二十日におやりになったと言いますが、このときは触れられたんでしょうかねえ。なぜこういうことを聞くかといいますとねえ、委員長も言われたようにですねえ、大変激しい論議が交わされている重要な問題であるわけですよ、賛否両論ある。それを一方の側に立つわけですねえ、結論を出すということは。それは簡単に出していいでしょうかという問題を私は申し上げておるんですね。質疑はありませんか、ありませんと言って全委員が了解をされた。まあそれはそれでいいでしょう、それ事実ですから。しかし、そういう論議の深め方で本当によかったのでしょうかということを私は質問をしているわけであります。したがって、その請願が出されてから今日に至るまで、実質この請願二号について、どれだけの時間を費やして審議をされたのかということも聞きたかったわけでありますが、即答ができないというお話でありますので、まあおおよそ私の方で推測をいたしておきますが、不十分なのではないでしょうかということであります。  それから、賛否両論の緻しい論議が交わされているというのはですねえ、確かに交わされている状況はそのとおりなんですよ、状況は。マスコミでもあるいは国会でも論議が交わされておるということはそのとおりなんですよ。何が問題になって論議が交わされておるのか、このことを審議をされましたかと言って私は聞いておる。そういうことが大事じゃないんかなあという気がするわけであります。  さらに、国鉄経営の破綻の要因はどこにあるんだと。あなた方の委員会はどういうふうにそれを把握したのかと言って聞いたら、お答えを御遠慮申し上げたいとおっしゃるわけでありますが、そらもうあの、いやいや、こういうふうに私どもはこの点については理解をして、そうして審査の結論を得るための対象にいたしましたというのがあってしかるべきでありましてねえ、破綻の要因は御遠慮申し上げたいというようなことではなしに積極的にお答えをいただきたいと思うんです。ぜひこの点については、もう一度お願いを申し上げておきたいと思います。  それから最後に、請願者なり紹介議員の意見をお聞きになりましたかと言って聞いたら、これはないとおっしゃいました。これだけ私は重要な請願の内容でありますから、当然請願者なり紹介議員の方々に、どうでしょうかと言うぐらいの配慮があってしかるべきではなかったのか。約半年の期間があるわけでありますから、そういうふうに取り扱いをなされた方がよかったのではないでしょうか。私の意見でありますが、委員長はどう考えておられたのか、もう一度恐縮でございますが御答弁をいただきたいと思います。以上です。 49: ◯議長小野金策君) 総務委員長、二十二番、大野栄吉君。    〔私語する者あり〕    〔大野栄吉君登壇〕 50: ◯二十二番(大野栄吉君) 早川議員の再質問にお答えいたします。  三項だったと……一生懸命書きましたが、国鉄破綻の要因、これは二番目か。何が問題かを激しい論議、この激しい論議は何が問題かを突っ込んで委員会で論議したかと、こういうことですねえ。その前にちょっと書き忘れましたが、二月二十四日の件ですねえ。二月二十四日の請願第二号、要点筆記を担当書記にしていただきました。う―ん……かなりの質問がございました、各委員。例えば、少し読みますが、面積としては琵琶湖ぐらいの大きさを何兆という売却の仕方。分割によって安全の問題がどう保障されていくのか問題がある。こういう土地の売却の問題、さらに高架事業の問題、こういうのが要点筆記ながら慎重に審議した要点がここに記録をしてございますので、早川議員のおっしゃった、恐らくしてないでしょうというのは間違いでございます。  次に、何が問題を論議、何……二番目何でしたかねえ。この大変な今の国鉄再建の問題を、どのように突っ込んで論議したかということですねえ。これは要点筆記を読んでいただくと随分委員会の審議の名誉にかけてやったつもりでおります。何がどうだったというようなことは、四回ですから、さかのぼってどう言ったこう言ったということは、なかなか今すぐ言えるわけにもまいりません。  破綻の要因は何であったか。破綻の要因は何であったかということは委員長としての私に回答しろとおっしゃるのか──私は先ほど申し上げましたが、個人の見解をここで言うということは私は差し控えたいと、そういうふうに思います。土俵が違えましたら、早川議員と甲論乙駁する時間を欲しいという欲望も私にはございますので、(笑声)ただ、ここは、そういうわけにはいかないということでございます。  三番目の、請願書の内容を紹介議員を招聘してやるべきでなかったかと、こういうことでございますが、委員会としての招聘の希望がなかったということが現実でございますが、委員長として、そういうようなことの配慮というのも必要ではなかったかなと、こんなふうに今思っております。  以上でございます。    〔「議長、十四番」と呼ぶ者あり〕 51: ◯議長小野金策君) 十四番、早川竜雄君。    〔私語する者あり〕(笑声)    〔早川竜雄君登壇〕 52: ◯十四番(早川竜雄君) 三回目でございますから極めて簡潔に私の意見だけ申し上げておきたいと思います。  冒頭の、二月二十四日、審議されなかったのではないかという私の質問に対しましては、一生懸命おやりになりましたということでございますので、御苦労さまでございましたと申し上げておきたいと思います。(笑声)  それから委員長、最後におっしゃいましたねえ、やっぱり請願者なり紹介議員の御意見を聞くというのは実は大事なことだと思うんですね、この際。といいますのは、この種の問題をですねえ、いろいろ委員会で議論しても答える人がいないんですね。例えば企画部長あるいは助役にですねえ、この問題どうなんだと言って聞いても、監理委員会の当事者ではないわけですからわからぬわけですね。したがって、聞くとすれば監理委員会を呼んできて聞きゃ一番いいわけですけれども、その次に近い人というのは請願者あるいは紹介議員ですからね。この審査をやっぱり十分やろうとするならば、私は当然そういうことが必要だと思うんですねえ。こういうことについて委員長としては今後こういう問題が出た場合には必要であると、個人的に思っているというお答えでございましたので、ぜひひとつさようにお取り計らいをいただきたいと、御要望申し上げて終わりたいと思います。ありがとうございました。 53: ◯議長小野金策君) 以上をもって質問を終結いたします。  これより討論を行います。討論の通告がありますので、順次これを許します。三十四番、野村容子君。    〔野村容子君登壇〕(拍手) 54: ◯三十四番(野村容子君) 昭和六十年継続中の請願第二号と第三号について反対の討論を行います。  まず、請願第二号国鉄再建監理委員会の最終意見実現を求める決議に関する請願でございますが、総務委員会は採択ということでございますが、私はこれは不採択にすべきだということで反対の討論を行いたいと思います。  国鉄再建監理委員会の答申というのは、御承知だと思いますけれども、その国鉄経営の破綻の原因というのを大変国民を欺いた欺瞞的な内容にしているということでございます。例えば、現行の公社制度が問題があるとか、あるいは全国一元的な運営に問題があるとか、このように言っておりますけれども、全く事実に反するというふうに思うわけでございます。この破綻の最も大きな原因というのは、大変なこの六〇年代半ば、日本列島改造論に便乗いたしました過剰な投資にあるというふうに私ども共産党は思っているわけでございます。例えば青函トンネル、間もなく開通ということでございますけれども、これに七千億円もかけています。また、貨物基地ターミナルということで一兆円もつぎ込んで、これをたなざらしにしているという事実もあります。成田新幹線、最終駅五百五十億円もかけてまだレールも引いていないという状況であります。このように列島改造論に乗っかって大企業がこれに対する仕事をとろうという、大企業に仕事を与えるということもあって、過剰な投資をどんどんと行ってきた。当時政府は十年間で約三兆五千億円の投資が適当だろうと、こう言っておりましたけれども、田中角栄の内閣になってからこれが一挙に十兆五千億円という三倍というような投資を行った、ここに今日の国鉄の経営の破綻の最たる原因がある。これを全然触れないで、まさに経営形態に問題があるというように欺瞞的な原因を持ち出して国民を欺いている、これが最も大きな問題ではないかというふうに思っております。  それから、その後の問題ですけれども、共産党が国会でも明らかにいたしましたように、この分割・民営化をめぐりまして、財界が、国鉄が保有しております、これはもちろん国民の財産でありますけれども、膨大な土地六兆円分と言われておりますけれども、この膨大な土地を破格の値段で食い合うというような、政府が、また国鉄がこれを大企業に分割払い下げをするというような事態も起きているというように、まさに大企業本位の分割・民営化だということがその後の経過の中でも明らかになっているということでございます。  また、三つ目の大きな問題は、この三十七兆円という大きな借金、このうち十七兆円はいろいろ財産の処分をやってもなお国民に負担をさせるということです。これは一世帯当たりに換算をいたしますと、年間約五万円、これを三十年間にわたって国民が払わされる、今でさえ大変な支出の中で、この国鉄の赤字十七兆円分を私たちが年間五万円、三十年間にわたってこれから返さなくちゃならないという、こういう分割・民営化の内容というのは本当にこれは許せないことだというふうに思っております。また、国鉄の赤字ローカル線などについても廃止、統合などを行われたり、あるいは第三セクターなどに払い下げをして細々とやっておりますけれども、民間に第三セクターということでやっても必ずしも運営がうまくいってない、むしろここ二、三年の間には行き詰まるところがたくさん出るのではないかと言われるように、分割して民営にしても必ずしもうまくいかないという事例はたくさん出ております。それどころか、そのことによって運賃が高くなるということももう明らかになっており、これも国民への負担転嫁と言わなければなりません。  そしてさらに、この国鉄で働いている人々の生活というのは一体どうなるんでしょう。長年鉄道を愛してほんとに国鉄とともに一生を送ってこられた中高年の人々が、この分割・民営化によって職を転職しなければならない、自分たちの生活はどうなるんか。残るも地獄、去るも地獄ということで大変な過酷な辛酸な思いをしておられる、このことに思いをはせるならば、まさにこの分割・民営化というのは国民本位ではない、このように言わなければなりません。  一昨日でしたか、NHKのニュースの焦点などでも取り上げられましたけれども、こういう公共機関におけるニュース解説においても、今日の分割・民営化が国民にとって理解と納得を得るものなのかどうか、大変疑問を呈するような解説が行われておりました。今後この国鉄用地の払い下げなどにおいても、国民がほんとに納得できる明朗なやり方をしなければならないんではないかというクエスチョンマークを残したニュース解説も行われてきたところでありますが、だれが見ても今日のこの国鉄の分割・民営化というのは、国民に対して大変なその犠牲を強いるもの、このように言わなければなりません。こんな中でこの岐阜市の岐阜市議会において、総務委員会にかけられましたこの分割・民営化を求める国鉄再建監理委員会の最終答申を採択をするというような、こんなことは全く情けないことだと言わなければなりません。私は以上の観点で不採択にすべきということを主張するものでございます。  続きまして、請願第三号大型間接税の導入をとりやめ、大幅減税を求める請願でございますが、この請願は多数で継続ということでございますが、これこそ即時採択をすべきというふうに主張するものでございます。なぜならば、昨年の秋にも中曽根内閣は税制調査会に対して、この税の方向を求める示唆をいたしました。それによりますと、春には減税を中心にしたものを出して、秋には財源を含めた最終答申を出すようにと言ったということでございます。まさにこれは六月の参議院選挙を想定して、そして春には、その前には減税だけを出しなさいと、そしてそれが終わったら財源を含めた本格的なものを秋に出しなさい、こういう全くこれこそ国民をばかにした示唆だと言わなければなりません。大蔵省が政府・税制調査会に討議のたたき台として提出をいたしました、総合研究開発機構の報告というものによりますと、この財源を含めた最終答申に盛り込まれる内容は、まさに大型間接税、それもEC型付加価値税ということがもう明らかになっております。で、このEC型付加価値税で三兆円の増税を図る、このような内容にもなっています。で、御承知のように間接税というのは所得のいかんにかかわらず、すべての国民にかかるものであります。当然こういう税の性質というのが低所得者層に対して大変比重が大きくなるということはもう明らかなことであります。このことによって大変低所得者階層にしわ寄せを受けるということを言わなければならないというふうに思います。さらに税制調査会は所得税の累進課税にもメスを入れて、今最高税率七五%を六〇%に引き下げるということも検討をされているようでございます。そういたしますと低所得者層は大型間接税によって大変強い税を負担させられ、なおかつこの累進課税の税率の最高限度額の引き下げによって、なお低所得者層への負担が重くなるということで、これは大変なダブルパンチなわけです。これがさまざまな学者の間での試算によりますと、年収一千万円を境にして、それ以上の世帯には減税になるけれども、それ以下の世帯には所得税減税とこの付加価値税の導入をあわせていろいろやりくりしたら増税になると、低所得者層には増税になるということも明らかになっております。こういう緊迫した状況の中で私は一刻もこの大型間接税の導入は取りやめるべきである、この態度を市議会としてはとるべきではないかと思います。過去には商工会議所初め岐阜市の商店街連合会、たくさんの営業者、勤労市民の皆さんが、大型間接税導入をやめてほしいという陳情や請願をされて、幾度かこの意見書決議、請願採択、こういう輝かしい歴史を持っているわけでございます。そういう観点から言っても即刻これは採択をすべきという観点で反対をするものでございます。以上です。(拍手) 55: ◯議長小野金策君) 三十七番、中村好一君。    〔中村好一君登壇〕(拍手) 56: ◯三十七番(中村好一君) 昭和六十年請願第二号と第三号に対する反対討論をさしていただきます。  二号に対しましては、国鉄再建監理委員会の最終意見実現を求める決議ということで、委員長報告では採択になっておりますが、即時不採択を主張する立場で討論をさせていただきたいと思います。  国鉄の再建は国鉄自体の努力に加えて政府の財政援助なくしては実現しないのであります。だから構造的赤字に対する政府助成が閣議了解がされているのであります。ところが、この政府助成の推移を見ると、再建法成立以来一九八一年をピークにして赤字の拡大に反比例して金額が減らされているのであります。政府みずから決定した閣議了解を実施すべきであると思うのであります。西欧諸国並みに構造的赤字は単年度ごとに処理しておれば、今日のように二十二兆円もの膨大な債務は発生しなかったのであります。一九六〇年代、高度成長時代、政府、財界が輸送力の強化を要請したとき、国鉄は借金に次ぐ借金によって鉄道建設をしました。こうした鉄道用地、施設などに使われた資金は実に十三兆円にも上ります。これが長期の繰入金となり、今なお国鉄に大変な重荷となっているのであります。特に今回の国鉄再建監理委員会の提言は、国鉄を国鉄として再建するのではなく国鉄解体論となっているのであります。しかし、国鉄分割・民営の主なる理由であり最大の課題であります二十二兆円にも上る累積債務の構造的欠損の中には、特定人件費、新幹線建設費など巨額の政策的設備投資には一言も触れていないのであります。分割・民営化によってこれが解消する保証はないのであります。国鉄監理委員会は分割・民営化の基本方針を明示し、第二次緊急提言をして、現行の経営形態では再建が不可能として民営化の方針を打ち出しておるのであります。さきにも申し上げましたように、構造的赤字を地方ローカル線の切り捨て、就労人員の首切りなど三項目の実施を強行しているのであります。私ども日本社会党は、公共交通の維持確立のために総合的交通政策を求めてきました。広く国民とともに歩む国鉄を求めて制度上、運営上の改革案を示し、厳しい国鉄の現状を利用者国民とともに打開し、国鉄は国民に奉仕し積極的に前進し、公共交通のかなめとして国鉄を守らなければならないのであります。分割・民営化に反対する以上の理由をもって、私どもは即時不採択を主張し反対の討論としたいと思います。  さらに、昭和六十年請願第三号大型間接税の導入をとりやめ、大幅減税を求める請願につきましては、委員長報告では継続でございますが、私どもは即時採択を主張いたしたいと思います。  以上で討論を終わります。 57: ◯議長小野金策君) 以上をもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  まず、昭和六十年請願第二号を起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は採択であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 58: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、昭和六十年請願第二号については常任委員長報告のとおり決しました。  次に、昭和六十年請願第三号を起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は継続審査であります。  お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 59: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、昭和六十年請願第三号については常任委員長報告のとおり決しました。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第六十四 第六十二号議案及び第六十五 第六十三号議案 60: ◯議長小野金策君) 日程第六十四、第六十二号議案及び日程第六十五、第六十三号議案、以上二件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 61: ◯議長小野金策君) これら二件に対する提出者の説明を求めます。市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 62: ◯市長(蒔田 浩君) ただいま上程になりました議案につきまして御説明をいたします。  まず、第六十二号議案につきましては、教育委員会委員の任命同意についてであります。その任に御努力を願っております根岸秀典さんが今期をもって退任されますので、その後任に幸脇知子さんを任命いたしたいと存じます。  次に、第六十三号議案につきましては、人権擁護委員候補者推薦の同意についてでありますが、尾関秀太郎さん、坂井京三さん、豊田清子さん、丹羽峰子さん、羽田辰男さん及び溝口博司さんを引き続き人権擁護委員候補者に推薦いたしたいと存じます。よろしく御同意のほどをお願いいたします。 63: ◯議長小野金策君) これより質疑を行います。  これら二件について質疑を許します。質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 64: ◯議長小野金策君) 質疑はなしと認めます。  お諮りいたします。これら二件については、常任委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 65: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、これら二件については、常任委員会付託を省略することに決しました。  これより討論を行います。  これら二件について討論を許します。討論はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 66: ◯議長小野金策君) 討論はなしと認めます。
     これより採決を行います。  まず、第六十二号議案を採決いたします。幸脇知子君を教育委員会委員に任命するについては、これに同意するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 67: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、幸脇知子君を教育委員会委員に任命するについては同意と決しました。  次に、第六十三号議案を採決いたします。  まず、尾関秀太郎君を人権擁護委員候補者に推薦するについては、これに同意するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 68: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、尾関秀太郎君を人権擁護委員候補者に推薦するについては同意と決しました。  次に、坂井京三君を人権擁護委員候補者に推薦するについては、これに同意するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 69: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、坂井京三君を人権擁護委員候補者に推薦するについては同意と決しました。  次に、豊田清子君を人権擁護委員候補者に推薦するについては、これに同意するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 70: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、豊田清子君を人権擁護委員候補者に推薦するについては同意と決しました。  次に、丹羽峰子君を人権擁護委員候補者に推薦するについては、これに同意するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 71: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、丹羽峰子君を人権擁護委員候補者に推薦するについては同意と決しました。  次に、羽田辰男君を人権擁護委員候補者に推薦するについては、これに同意するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 72: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、羽田辰男君を人権擁護委員候補者に推薦するについては同意と決しました。  次に、溝口博司君を人権擁護委員候補者に推薦するについては、これに同意するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 73: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、溝口博司君を人権擁護委員候補者に推薦するについては同意と決しました。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第六十六 内水対策特別委員会の中間報告及び第六十七 青少年対策特別委員会の中間報告 74: ◯議長小野金策君) 日程第六十六、内水対策特別委員会の中間報告及び日程第六十七、青少年対策特別委員会の中間報告、以上二特別委員会における中間報告を一括して行います。  まず、内水対策特別委員会の中間報告を行います。特別委員長、二十三番、大西啓勝君。    〔大西啓勝君登壇〕 75: ◯二十三番(大西啓勝君) ただいまから、内水対策特別委員会の中間報告を行います。  御承知のとおり、昭和四十九年に設置された内水対策特別委員会は、以来、その時々に当面した社会的課題に取り組みながら活動を進めてきたところでありますが、昭和五十八年からは、その設置目的を、当初の市内の浸水及び湛水災害防除対策に絞り新たなスタートを切ったところであります。したがいまして、本委員会の今年度の活動目標も、再度、発足当時の原点に立ち返り、市民の日常生活に直結した、市民の足元の問題にスポットを当てることとし、市内の湛水危険箇所の再点検とその対応策について、まず、重点的に取り組むことを決定したのであります。また、あわせて、その過程で必然的に問題になると予想される、都市排水の受入先としての中小河川、すなわち、岐阜市南部の境川、長良川北部の板屋川、伊自良川及び鳥羽川の治水対策も考えることにし、この二本の柱を本年度の活動目標にするとの申し合わせがなされたところであります。  そこで初めに、市内の湛水危険箇所についての取り組みでありますが、審議におきましては、昭和四十九年の委員会発足当時問題にされた常襲冠水地域のうち、岐阜駅前付近を初めとする六カ所を特にピックアップし、これまでの改善状況と今後の課題について討議されたのであります。  すなわち、十月二十一日の資料調査、十一月九日の現場視察における当局の現況説明においては、まず六カ所すべての地域に言えることとして、年次的、部分的水路改修はおのずとその速度に限度があり、これが完成にはなお期間を要すること、また、特に市内中心市街地における排水路整備の障害が下流清水川との整合性にあり、抜本的改修には鉄道高架事業の進捗を待たなければならないことが明らかにされました。これに対して各委員は排水路改修の限界を補うべく別の観点からの湛水防除対策に論議を集中されたところでありまして、一つに、多額な費用と年月を要する基幹排水路の改修もさることながら、同時に、ふだんの雨に対する市民不安の解消こそが重要であるとの立場から、住宅密集地におけるきめ細かな雨水渠・側溝整備が要望されました。また、他の委員からは、本市が抱える大型都市開発事業・都市基盤整備事業と連動させた内水対策の必要性も述べられ、一例として、駅西再開発事業に合わせた貯留槽の建設が提案されたところでもあります。  そして、かかる論議を経た委員会は、さらにその対象を流域全体に広げて湛水排除対策を展開させていき、埼玉県内の流域貯留浸透事業における各種施策について詳細な説明を受けるとともに、他方、岐阜市に目を向け、全国に先駆けて導入した歩道における浸透性舗装あるいは八ツ梅・日光公園でのトレンチ方式による雨水地下浸透実験など、本市が試行・模索する各種流出水抑制施策について、逐次検討が加えられたところであります。  一方この、水路・河道改修と同時に、あわせて保水・遊水機能を確保し、流域全体で流出抑制を図るという、新しい観点からの内水対策アプローチは、次に調査を行った岐阜市北部の中規模河川についても論議の主流を占めたところでありまして、具体例として板屋川最上流部における貯水浸透機能確保の必要性あるいは伊自良川中流、岐大周辺において失われた遊水機能の回復など、下流市街低地に流れ込む以前での流域治水対策が提言されたところであります。  次に、岐阜市南部、境川における総合治水計画については、本委員会が特に継続して取り組んでいる重要課題の一つでありまして、随時、その計画の進展状況について報告を求め、事業採択に向けての手だてを検討したところでありますが、かかる中において本年度の他市行政視察は、この種の事業では先進都市と思料される横浜市へ赴き、その具体事例を調査したところであります。  横浜市における総合治水の取り組みは、鶴見川上流に広がる丘陵地帯において特にユニークな成果が見られ、地形的特徴を生かした多目的貯水施設や、大規模住宅団地の至るところに、巧みに施された雨水貯留池や浸透性舗装など、大いに本市の参考となったところであります。  大略、以上がこれまでの審議経過でありますが、都合六回に及ぶ精力的な委員会活動の、この一年間の流れとして言えますことは、先ほども申し上げましたように、湛水被害に対する市民不安の解消という、内水対策の原点に立ち返って始められた本年度の活動は、その過程において、従前の河道改修に加え、新たに流域全体で流出抑制を図るという、新しい考え方に立脚した論議を大きく展開されたことでありまして、また、かかる論議は、既に御案内の、岐陽中における雨水貯留施設の調査あるいは二つの公園で進められた雨水地下浸透実験の他施設への応用など、来年度の新規事業にも反映されたところであります。よって、当委員会としましては、ただいま申し上げました諸点を踏まえ、今後とも鋭意調査検討していくことを最後に申し添え、以上、中間報告といたします。 76: ◯議長小野金策君) 次に、青少年対策特別委員会の中間報告を行います。特別委員長、三十二番、安田謙三君。    〔安田謙三君登壇〕 77: ◯三十二番(安田謙三君) ただいまから青少年対策特別委員会の中間報告を行います。  青少年の健全育成は、現代社会の重要な課題の一つであり、本委員会は、国際青年の年に当たり、青少年の非行が増加している現状から、青少年を取り巻く社会環境の実態、地域における青少年非行防止活動などを調査し、もって青少年の社会的地位の向上及び健全育成を促進する方途を求めることを目的に設置されたのであります。  そこで、本委員会は、昨年の七月に、活動方針を立てるべく委員会を開会し、この中で、まず教育委員会から、最近の青少年問題の現状とその対策等について説明を求めたのであります。すなわち、非行・問題少年の増加傾向とその背景、それに対する相談事業と保護施設の実態、青少年健全育成団体の活動実態など各般にわたるものでありますが、青少年対策は奥の深い問題であり、その複雑さにかんがみ、本年度の活動方針として、まず、実態把握に努めることとしたのであります。その具体的活動として、八月には、青少年補導委員活動の実態を把握するため、各委員が四班に分かれて、新岐阜駅や柳ケ瀬方面へ出向き、補導委員の街頭補導状況を視察し、あわせて補導委員との懇談会を持ってその実情把握を行ったところであります。さらに、十月には教育現場の実態を承知する観点から、長良中学校と伊奈波中学校及び陽南中学校と精華中学校のそれぞれ、授業、給食、清掃活動などの状況を視察するとともに、学校長や生徒指導主事から、生徒指導の現状について現場の声をつぶさに聞いたのであります。  また、本委員会活動の主要テーマの一つであります、国際青年の年に当たる行政の取り組みについても、八月及び本年二月の二回にわたり議題とし、教育委員会から具体的に方針、予算、事業などについて説明を求めたのであります。また、本年二月二十三日には、学校内における荒廃した諸事象を克服したとされる東京都町田市と忠生中学校へ赴き、青少年健全育成にかかわる議会、行政、学校現場の取り組み、姿勢等、総体的立場から視察いたしました。その結果、町田市議会においては、昭和五十八年に、校内暴力に関する特別委員会を設置し、実態調査を行うとともに、その原因を究明し、対策を講ずる一方で、行政側もこれに対処し市民と一体となった諸施策を推進した旨の説明を受けたのであります。また、忠生中学校では、学校長から学校再建の生々しい実践談として、学校再建に当たっては教師が一枚岩となって指導に当たり、その効果を上げるためには、家庭やPTA、地域の具体的な協力が必要とされ、さらには不良無職少年の更生を図りつつ、これとの関係を断ち切ることなどの具体的実践事例を聞き、感銘を受け、教育実践の重要性を改めて委員一同認識をいたした次第であります。  かような背景を踏まえ過ぐる三月三日に再度委員会を持ち、危惧されている諸問題に対する改善策として各委員さまざまな視点から忌憚のない意見を交換されました。これを取りまとめて申し上げますと、学校間格差の解消を目指す教員の適正配置と教員の資質向上、生徒指導の効果を高める、教育環境の整備や大規模校の解消、教育機能の低下に伴う家庭教育の振興、親の対応の仕方の改善、環境浄化のための業者との連携強化、補導活動の充実を目指す諸条件の整備、学校や地域の相談に応ずるための教育相談員の増員並びにセンター機能の拡充、青少年問題協議会等関係機関との連携やその役割の明確化、国際青年の年に当たる総括として青少年の生きがい対策と社会参加促進のための条件整備、青少年の意識調査の実施と意識の高揚を目指す諸条件の整備等々であります。  以上が本年度の活動の大要でありますが、これら活動経緯を踏まえて、早速教育委員会においては、少年補導に当たっての指導場所の確保、機動力の確保など補導条件の改善を図り、さらに、六十一年度予算において教育相談員の増員、少年補導センター電話相談員の時間の延長等による機能の充実、生徒対策行動費の増額などの拡充予算措置を講ぜられたことは、教育委員会、行政の取り組みを一応評価するものの、今後一層の努力を望むものであります。  以上がこれまでの審議経過でありますが、本委員会の活動は、まだその緒についたところであり、今後は、なお一層の実態把握に努め、加えて調査事項の精査と分析を行うことが肝要であり、これに基づき、学校、家庭、社会、さらには関係機関が一体となった青少年の健全育成を強力に推進すべく、具体的方途を確立する所存であることを申し上げ、青少年対策特別委員会の中間報告といたします。 78: ◯議長小野金策君) 以上をもって二特別委員会の中間報告を終了します。            ━━━━━━━━━━━━━━━━    〔議員提出議案件名一覧(日程追加分)及び市議第一号議案配付〕 一 日程追加(市議第一号議案から市議第八号議案まで) 79: ◯議長小野金策君) 山田 大君から成規の手続をもって、市議第一号議案岐阜市議会事務局設置条例制定について、市議第二号議案社会福祉施設への国庫補助引き下げに関する意見書及び市議第三号議案所得減税の実施に関する意見書が、また中村和生君から同じく成規の手続をもって、市議第四号議案心身障害者の雇用対策に関する意見書が、また大前恭一君から同じく成規の手続をもって、市議第五号議案国民健康保険制度の改善に関する意見書及び市議第六号議衆国民健康保険事業に対する県費補助金の交付を求める意見書が、また中村武彦君から同じく成規の手続をもって、市議第七号議案義務教育の養護教諭等に係る人件費の超過負担解消を求める意見書が、また大野栄吉君から同じく成規の手続をもって市議第八号議案国鉄再建監理委員会の最終答申実現を求める意見書、以上八件がそれぞれ提出されております。  お諮りいたします。これら八件を本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 80: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、これら八件を本日の日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。            ────────────────────────── 一 市議第一号議案 81: ◯議長小野金策君) まず、市議第一号議案を議題といたします。            ──────────────────────────  市議第一号議案       岐阜市議会事務局設置条例制定について   岐阜市議会事務局設置条例を次のように制定するものとする。    昭和六十一年三月二十五日提出                             提出者  岐阜市議会議員  山  田     大                             賛成者  岐阜市議会議員  早  川  竜  雄                             同    同        所     一  好                             同    同        篠  田  輝  義                             同    同        西  田  悦  男                             同    同        大  西  啓  勝                             同    同        武 藤  代 次 郎                             同    同        伊  藤  利  明                             同    同        高  瀬  春  雄                             同    同        武  藤  房  数            ──────────────────────────       岐 阜 市 議 会 事 務 局 設 置 条 例  岐阜市議会事務局条例(昭和二十三年岐阜市条例第三十号)の全部を改正する。  (設 置) 第一条 地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第百三十八条第二項の規定に基づき、議会に事務局を置く。  (委 任) 第二条 この条例の施行について必要な事項は、議長がこれを定める。      附   則  この条例は、公布の日から施行する。      提 案 理 由  岐阜市議会事務局条例の規定を整備するため、この条例を定めようとする。            ────────────────────────── 82: ◯議長小野金策君) 議案はお手元に配付申し上げたとおりであります。  お諮りいたします。本件に関する趣旨弁明はこれを省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 83: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、本件に関する趣旨弁明はこれを省略することに決しました。  これより質疑を行います。  本件について質疑を許します。質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 84: ◯議長小野金策君) 質疑はなしと認めます。  お諮りいたします。本件については常任委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 85: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、本件については常任委員会付託を省略することに決しました。  これより討論を行います。  本件について討論を許します。討論はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 86: ◯議長小野金策君) 討論はなしと認めます。  これより採決を行います。
     市議第一号議案を採決いたします。  お諮りいたします。本件については原案のとおり決するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 87: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、市議第一号議案については原案のとおり決しました。            ────────────────────────── 一 市議第二号議案から市議第七号議案まで 88: ◯議長小野金策君) 次に、市議第二号議案から市議第七号議案まで、以上六件を一括して議題といたします。  職員をして議案を朗読いたさせます。               〔職  員  朗  読〕            ──────────────────────────  市議第二号議案       社会福祉施設への国庫補助引き下げに関する意見書   標記について別紙のとおり決議するものとする。    昭和六十一年三月二十五日提出                             提出者  岐阜市議会議員  山  田     大                             賛成者  岐阜市議会議員  早  川  竜  雄                             同    同        所     一  好                             同    同        篠  田  輝  義                             同    同        西  田  悦  男                             同    同        大  西  啓  勝                             同    同        武 藤  代 次 郎                             同    同        伊  藤  利  明                             同    同        高  瀬  春  雄                             同    同        武  藤  房  数            ──────────────────────────      社会福祉施設への国庫補助引き下げに関する意見書  昭和六十一年度の政府予算案は、老人ホーム・保育所・身体障害者施設などに対する国庫補助率の五割への切り下げなど国庫補助、負担金の大幅な削減を行い、あわせてこれら「機関委任事務」(現行法)を「団体委任事務」とするため、老人福祉法、児童福祉法など関連法の改正を行おうとしている。  しかし、国庫補助、負担金の削減は、これら諸施設の運営に当たる地方自治体の行財政に及ぼす影響が極めて大なるものがあると思料される。  よって、政府は社会福祉につき、国が行うべき最低保障の責任を定めた現行法の改正並びに国庫補助、負担金の大幅な削減については慎重に対処されたい。  右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。   昭和  年  月  日                                     岐  阜  市  議  会  内 閣 総 理 大 臣  大  蔵  大  臣  厚  生  大  臣   宛  自  治  大  臣            ──────────────────────────  市議第三号議案       所得税減税の実施に関する意見書   標記について別紙のとおり決議するものとする。    昭和六十一年三月二十五日提出                             提出者  岐阜市議会議員  山  田     大                             賛成者  岐阜市議会議員  早  川  竜  雄                             同    同        所     一  好                             同    同        篠  田  輝  義                             同    同        西  田  悦  男                             同    同        大  西  啓  勝                             同    同        武 藤  代 次 郎                             同    同        伊  藤  利  明                             同    同        高  瀬  春  雄                             同    同        武  藤  房  数            ──────────────────────────       所得税減税の実施に関する意見書  大幅な所得税の減税は、全国民的な要望であり、個人消費の拡大をもとにした内需の振興のためにも不可欠である。  国税庁が行った昭和五十九年分「民間給与の実態調査」においても、所得税負担率は、過去最高であった五十八年とほとんど変わっていないと報告されており、また、総務庁の五十九年全国消費実態調査の家計収支結果速報においても、実質消費支出は五年前と変わらないと報告されているところである。  よって、政府は、こうした状況を十分認識し、いわゆる不公平税制を是正するとともに、早急に大幅な所得税の減税を実施されるよう強く要望するものである。   右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    昭和  年  月  日                                     岐  阜  市  議  会  内 閣 総 理 大 臣  大  蔵  大  臣   宛  自  治  大  臣            ──────────────────────────  市議第四号議案       心身障害者の雇用対策に関する意見書   標記について別紙のとおり決議するものとする。    昭和六十一年三月二十五日提出                             提出者  岐阜市議会議員  中  村  和  生                             賛成者  岐阜市議会議員  辻    喜 久 雄                             同    同        所     一  好                             同    同        林     貞  夫                             同    同        堀     征  二                             同    同        篠  田  輝  義                             同    同        堀  田  信  夫                             同    同        松  岡  文  夫                             同    同        横  山  三  男                             同    同        市  川  尚  子                             同    同        船  戸     清                             同    同        武 藤  代 次 郎                             同    同        園  部  正  夫                             同    同        原     謙  三                             同    同        高  瀬  春  雄            ──────────────────────────       心身障害者の雇用対策に関する意見書  心身障害者の自立と社会参加を促進するためには、福祉施策の充実はもとより、職業的自立が最も重要と思料される。  しかしながら、障害者を取り巻く雇用環境は依然厳しいものがあり、これからは企業と市民の協力を得るとともに、行政の積極的な対応が必要である。  よって、県におかれては、福祉工場を初め、心身障害者多数雇用事業所などを岐阜市内に設置し、障害者の雇用機会を増大されたい。   右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    昭和  年  月  日                                     岐  阜  市  議  会   岐 阜 県 知 事 宛            ──────────────────────────  市議第五号議案       国民健康保険制度の改善に関する意見書   標記について別紙のとおり決議するものとする。    昭和六十一年三月二十五日提出                             提出者  岐阜市議会議員  大  前  恭  一                             賛成者  岐阜市議会議員  近  藤  武  男                             同    同        森     由  春                             同    同        所     一  好
                                同    同        臼  井  菊  蔵                             同    同        高  瀬  春  雄                             同    同        中  村  和  生            ──────────────────────────       国民健康保険制度の改善に関する意見書  さきの医療保険制度の改正により退職者医療制度が創設され、療養給付費、老人保健医療費拠出金に対する国庫補助率が大幅に削減されたところであるが、保険料の負担増を来さないとした政府の当初予測と異なりこれが負担は増大し、今日の国保財政は重大な危機に直面している。  加えて、老人保健医療費拠出金の負担は年々増高し、各医療保険制度間における負担の格差が拡大するといった極めて厳しい状況下に、本市の昭和六十一年度予算が編成された結果、保険料は一世帯当たり対前年比一七・六九%増の改定を余儀なくされ、もはや被保険者の負担は許容限度に達しているものといえる。  かかる現況が継続するならば、国保制度に対する被保険者の信頼は希薄になり、ひいては国と地方のきずなが損なわれ同制度の存続すら危惧される。  よって、政府においては窮迫した国保制度の実情を十分認識し、退職者医療制度の創設に伴う影響額を完全に補てんするため、医療給付費補助率を従前の四〇%に復元するなど、総合的な財政援助策を喫緊の急務として講じられたい。   右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    昭和  年  月  日                                     岐  阜  市  議  会  内 閣 総 理 大 臣  大  蔵  大  臣  厚  生  大  臣   宛  自  治  大  臣            ──────────────────────────  市議第六号議案       国民健康保険事業に対する県費補助金の交付を求める意見書   標記について別紙のとおり決議するものとする。    昭和六十一年三月二十五日提出                             提出者  岐阜市議会議員  大  前  恭  一                             賛成者  岐阜市議会議員  近  藤  武  男                             同    同        森     由  春                             同    同        所     一  好                             同    同        臼  井  菊  蔵                             同    同        高  瀬  春  雄                             同    同        中  村  和  生            ──────────────────────────       国民健康保険事業に対する県費補助金の交付を求める意見書  本格化する長寿社会への対応として、昭和五十八年二月に老人保健法が制定され、また昭和五十九年十月には医療保険制度の改正により退職者医療制度が創設されたところである。  しかるに、一方で退職者医療制度の発足により国庫負担率が削減され、加えて今後医療医術、医療体制の整備拡充、高齢者人口の増加等により、医療費はますます増高するものと予測され、多額の財源不足が生ずるところである。  よって、県においては被保険者の負担増を回避し、国保財政の健全化を図るべく速やかに左記の措置を講ぜられるよう強く要望する。                  記  一 高額医療費共同事業、県単福祉医療費助成事業の国保波及増分にかかる国庫負担削減措置並びに保険料軽減費交付金の交付率引き下げ影響分(二割相当額)に対する県費補助金を交付すること。  二 国保診療報酬審査支払い事務に対する県費補助金の増額を図ること。   右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    昭和  年  月  日                                     岐  阜  市  議  会   岐 阜 県 知 事 宛            ──────────────────────────  市議第七号議案       義務教育の養護教諭等に係る人件費の超過負担解消を求める意見書  標記について別紙のとおり決議するものとする。   昭和六十一年三月二十五日提出                             提出者  岐阜市議会議員  中  村  武  彦                             賛成者  岐阜市議会議員  早  川  竜  雄                             同    同        堀     征  二                             同    同        西  田  悦  男                             同    同        服  部  勝  弘                             同    同        横  山  三  男                             同    同        辻    喜 久 雄                             同    同        園  部  正  夫            ──────────────────────────       義務教育の養護教諭等に係る人件費の超過負担解消を求める意見書  義務教育における養護教諭、事務職員の配置基準は「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」に定められているが、今日に至るもその基準は満たされていない現状にある。  本市にあっては未配に係る養護教諭等につき、市費をもって補充配置を行っているところであるが、その経費は超過負担といえ、市財政を圧迫する一要因となっている。  よって、岐阜県当局は国に対し早期に配置基準の完全実施を要請し、これが実施されない間、県費をもって補充配置されたい。   右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    昭和  年  月  日                                     岐  阜  市  議  会   岐 阜 県 知 事   岐阜県教育委員会委員長 宛            ────────────────────────── 89: ◯議長小野金策君) お諮りいたします。これら六件に関する趣旨弁明は、これを省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 90: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、これら六件に関する趣旨弁明は、これを省略することに決しました。  これより質疑を行います。  これら六件について質疑を許します。質疑はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 91: ◯議長小野金策君) 質疑はなしと認めます。  お諮りいたします。これら六件については、常任委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 92: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、これら六件については、常任委員会付託を省略することに決しました。  これより討論を行います。  これら六件について討論を許します。討論はありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 93: ◯議長小野金策君) 討論はなしと認めます。  これより採決を行います。  市議第二号議案から市議第七号議案まで、以上六件を一括して採決いたします。  お諮りいたします。これら六件については、原案のとおり決するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 94: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、これら六件については、原案のとおり決しました。            ────────────────────────── 一 市議第八号議案 95: ◯議長小野金策君) 次に、市議第八号議案を議題といたします。  職員をして議案を朗読いたさせます。               〔職  員  朗  読〕            ──────────────────────────  市議第八号議案       国鉄再建監理委員会の最終答申実現を求める意見書  標記について別紙のとおり決議するものとする。   昭和六十一年三月二十五日提出                             提出者  岐阜市議会議員  大  野  栄  吉                             賛成者  岐阜市議会議員  矢  島  清  久                             同    同        早  田     純                             同    同        篠  田  輝  義                             同    同        安  田  謙  三                             同    同        林     春  雄            ──────────────────────────
          国鉄再建監理委員会の最終答申実現を求める意見書  国鉄経営の再建は、国家、国民的に緊急を要する重要課題であり、地域住民に密着した鉄道産業として安定した輸送を確保するためには、これを適正規模に分割するとともに、民間企業と同様の経営の自由と自主性を持つことが肝要である。  よって、国においては、国鉄再建監理委員会が示した分割・民営化の線に沿って、国鉄の改革を積極的に推進されたい。  右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。    昭和  年  月  日                                     岐  阜  市  議  会   関 係 行 政 庁 宛            ────────────────────────── 96: ◯議長小野金策君) お諮りいたします。本件に関する趣旨弁明は、これを省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 97: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、本件に関する趣旨弁明は、これを省略することに決しました。  これより質疑を行います。  質疑の通告がありますので、順次これを許します。二十三番、大西啓勝君。    〔大西啓勝君登壇〕(拍手) 98: ◯二十三番(大西啓勝君) ただいま提案されました市議第八号議案国鉄再建監理委員会の最終答申実現を求める意見書について、提出者にお尋ねをいたします。  この意見書の中にも、「地域住民に密着した鉄道産業として安定した輸送を確保するためには、これを適正規模に分割するとともに、民間企業と同様の経営の自由と自主性を持つことが肝要である。」と、こう書かれています。しかし私はこの文面の中でも特に、一体この安定した鉄道輸送を確保するというふうに書いてありますけれども、国民にとってこの分割・民営化というのはどういうかかわりがあるのか、国民にとってはどうなんかということが一番問題だと思うところでありますし、また、そういう議論が多々行われているところであります。つまり国民にとってはこれは有利なのかどうなのか、そこのところが重要だと思うわけであります。そうした点から私どもはむだを省いて本当に国鉄を民主的に改革をするということはやぶさかではありませんけれども、今日分割・民営化と言われておる案は、国民に非常に多くのものを押しつけてきている、負担をしょい込ませようとしてきている、そういうものではないかと思うものであります。そこで、市民の立場、市民から見てどうなのかという点について、私は五つの点について提出者にお尋ねをいたします。  まず一つは、この分割・民営化法案によりまして、一定の国鉄の体系が形づくられることになるわけであります。それは聞くところによりますと、一部の路線を除いて相当部分が切り捨てられてしまうのではないかと、こう言われています。これこそ国民にとっての足が奪われるわけでありますから、大変なことだというふうに思うわけであります。果たしてこの委員会ないしあるいは提出者そのものが、こうした分割・民営化によって鉄道体系がどういうふうになると、市民にとってどんな影響を与えるというふうにお考えなのか、お伺いをしたいと思います。  二つ目は、市民にとって心配なのは、国鉄分割・民営化されて、それこそ赤字のツケが私たちのところに回ってくるのではないかと、そういう心配であります。三十七兆三千億円の赤字があると言われています。これは先ほど我が党の野村議員が討論の中で述べられたように、国民がつくった借金ではありません。国の自民党の政策によってとられた運送政策がこのような大きな赤字をつくり出したわけであります。問題はそうした中で国鉄を分割・民営化をして、そして結局どんどん運賃値上げという形で私たちのところに回ってくるんではないか、こういう心配をするわけであります。この点についてもお伺いをいたします。  三つ目は、安全確保の問題であります。先ほどから言いますように、地域住民に密着した国鉄というのは、安定した、安心して乗れるものでなければならないと、こう言っております。あの日本航空機の墜落事故が起こったときに、世間一般でよく言われたのは、次はこれは国鉄ではないか、あしたの国鉄の姿を見るようだと、こういうふうに言われました。それほど国民は国鉄の危険な輪送の実態というのを知っているわけであります。例えば、動力車の一人乗務、車掌乗務の廃止、無人駅や無人ホーム、あるいは車両検査や線路の見回りが間引きをされている問題、多くの問題が、安全を無視した合理化というのが進められてきています。そしてマスコミは、乗務員がぽかをして居眠りをしたりして事故が起こった場合は大々的に当人の責任としてこれが報道されますけれども、しかし、無理な合理化のために事故が起こったりしている、そういう問題についてはなかなか報道されないわけでありますが、しかし、実際上は随分多くの事故がふえていると聞いています。今日新幹線に見られるように、高速輸送、大量輸送という時代になってまいりました。こうしたときにいかに安全が確保されるか、このことは非常に重要であります。そして今日分割・民営化の中で余剰人口という言葉がつくり出されました。六十二年までに九万三千人の削減を行う、国鉄はもう人が余っているんだと。しかし、ほんとにそうでしょうか。国民の安全を確保する施策のところに人を回すなら、決して余剰人口という言葉は生まれないはずであります。そうした点、この私たち市民にとって非常に大切な安全確保という面ではどうなのかお伺いをしたいと思います。  四つ目は、国民の財産確保の問題であります。御存じのように、国鉄は国民の財産を多く持っています。しかし、この国鉄の財産が今処分されようとしてきている。例えば、六兆円に上る国鉄の用地が旧国鉄という清算会社のもとで処分されようとしてきています。既に国会でも取り上げられていますけれども、随分安い値段でこれを競売に付すんではないか、そういうことで大問題になっています。財界との癒着の問題、財界をもうけさせるための処分ではないかと言われています。私たち国民の共有の財産がこんなことになったら大変であります。御存じのように、今日のいわゆる行政改革の発端となりました鉄建公団の不正経理の事件の問題がありましたが、ああいう問題がありながらも鉄建公団そのものは残っているわけであります。しかし一方では貨物駅であるとか、国鉄の用地が次々とそうやって売られようとしている、私はこうした点、国民の財産処分についてはどうなのか、この点について四つ目お伺いをしたいと思います。  五つ目は、岐阜市についても大変重要な問題として鉄道高架との関連があると思うんです。これは私も議場でも取り上げたことがありますが、今国鉄として私たちは鉄道高架の問題を要求し交渉しているわけでありますけれども、そうした中でも現在岐阜市の負担分は百七十九億円以上に上るだろうというふうに推定がされるわけであります。ところが、国鉄が民営化されますと、国鉄そのものの負担分一〇%というのは七%に減少させられる、こういうふうに言われています。こうなったら一層私たち市民の負担というのは過酷になるわけであります。また、今までのように国鉄として交渉してきたのが、民営、いわゆる私鉄、まあ当面は特殊会社という形で出発するわけでありますが、そういう所が交渉相手に変わってしまう。これは私たち市民の悲願である鉄道立体化事業にとっては、まさしく大変な状況になるというふうに私は考えるわけであります。こうした鉄道高架事業への、立体化事業への関係、これをどういうふうに考えておられるのか五つ目お伺いをするものであります。  まず、第一回目の質問を終わります。(拍手) 99: ◯議長小野金策君) 二十二番、大野栄吉君。    〔大野栄吉君登壇〕 100: ◯二十二番(大野栄吉君) 意見書の提案者ということで、ただいま大西議員から私に対する五つの質問をゆっくり拝聴させていただいたわけであります。大変高度でございますので、私はじっと聞いてて、これは国鉄監理委員かだれかに、これ、答弁してもらわなきゃいかぬのじゃないだろうかという錯覚を覚えたのも事実であります。    〔私語する者あり〕 いろいろとございました。一定の国鉄の体系による切り捨てが市民にとって有利なのかどうか。赤字のツケが市民に回ってくるのではないか。三番目に安全確保の面が確保されているかどうか。それから四番目に余剰地の財産確保の面に、しっかりした手だてというものが画されているかどうか。五番目に国鉄高架に関連する負担分が一〇%から七%に減じた、このことをどう思うか、こういうことですねえ。    〔「かもしれない」と呼ぶ者あり〕 かもしれない──今私にそのような質問がございましたが、これを答弁をする前の前提として私は申し上げたいことがあるんです。  この請願第二号、これは昭和六十年九月九日に岐阜市曙町四丁目の岐阜地方同盟会長 臼井勝郎さん外一名から本議会に実は請願されたわけです。その請願は既に御承知のように、国鉄再建監理委員会が示した分割・民営化の線に沿って国鉄の改革を積極的に推進する、このことを決議して関係行政庁へ意見書を提出していただきたい。これが過去四回の委員会の審査によって一定の方向を決定づけられて今回採択になったということであります。今五つの項目について大西議員が質問をいたされましたが、これと大半同じことを、あなたの方の会派から選出されてみえる野村委員が全部このことを審議の対象にして過去四回したんです。で、そういうことを踏まえましたら、これは今総務委員長の私がいろいろとこの席で私見を交えて、どう思う、こう思うと言うようなことは不適当ではないかと、私そのように思いまして、これに対する答弁を一応差し控えさせていただきます。以上であります。(拍手、笑声)    〔私語する者あり〕    〔「議長、二十三番」と呼ぶ者あり〕 101: ◯議長小野金策君) 二十三番、大西啓勝君。    〔大西啓勝君登壇〕 102: ◯二十三番(大西啓勝君) 大野委員長ともあろうお方が答弁を差し控える、これは全く意外であります。前提としておっしゃったわけで、私の二回目の答弁でいろいろとお答えになるんではないかと期待をするんですけれども、今おっしゃいましたように、この問題が総務委員会で、九月の九日ですか六十年の。ここで請願として出されて討議をされてきたと。当然我が党の委員もこの問題を真剣に取り組み全力を挙げて頑張ってまいりました。しかし、事は、この問題がこういうふうに決定されたという段階で、私は改めて国民的──ここにも書いてありますように、「国家、国民的に緊急を要する重要課題であり」、こう書いてある。全力を尽くして論議をしても、なおかつ、こうやって出されてきたわけでありますから、当然ここで私が再度この問題を取り上げて何がおかしいんですか、何がおかしいんですか、当然じゃないですか。私は、そういう点で再度委員長に、まじめに答えてもらいたいというふうに要請をします。以上です。    〔私語する者あり〕 103: ◯議長小野金策君) 二十二番、大野栄吉君。    〔私語する者あり〕(笑声)    〔大野栄吉君登壇〕 104: ◯二十二番(大野栄吉君) 大西議員の第二回の私に対する質問にお答えいたします。  あなたの今おっしゃったこと自体は、あなたなりの見解を持っておみえになるわけです。そうでない見解もあるということであります。したがいまして、あなたの見解にそれを求めよとおっしゃっても、総務委員長として、あらゆる反対の意見、賛成の意見、採択の意見、不採択の意見、いろいろ委員会の中で十分論議を尽くして第四回まで来たという、この経緯を重視してもらわないと困るということであります。以上であります。(笑声)    〔私語する者多し〕    〔「議長、二十三番」と呼ぶ者あり〕 105: ◯議長小野金策君) 二十三番、大西啓勝君。    〔私語する者あり〕(笑声)    〔大西啓勝君登壇〕 106: ◯二十三番(大西啓勝君) 三回目の質問で私最後ですので、もう少し──私が言っておりますのは、委員会の中でも論議されたでしょう。されたでしょうけれども、私が今五つの観点についてこういうふうに質問をしましたので、その委員会では私の五つの観点ではどんなふうに審議がされたんですかということもあわせて私は聞いとるんですよ。ですから、例えば安全性の問題、値上げの問題、このことについては我が委員会では、こうこうこういう審議が行われました、こういう意見もございましたというふうに答弁してもらやいいんではないでしょうか。それで私はもう少しですねえ、その辺について補足をしたいと思いますけれども、例えば二番目の、国鉄の赤字が国民に回ってくるんじゃないかという心配についてでありますけれども、これはまあこういう案が出てくる背景の中に、私は盛んにですねえ、例えば国鉄は人が余っているではないかと、ぶらぶらしているではないかと、ずる休みがあるではないかと、そんなふうな新聞報道といいますか、そういうものが非常に大きく私は左右しているんではないかと思うんです。しかし、果たして国鉄の今日の赤字三十七兆円と言われるんですねえ。国鉄の職員一人当たりでも、これを割ってみると何と一億二千万円の赤字、こんなふうになるわけですよ。ですから、一人の職員がそんなですねえ勤務上の個々の問題でつくり出せるような赤字ではないんですねこれは。つまり、今日国鉄がここに至る上での機構上の問題、自民党の運輸政策の問題、こういうことが根本にあるんです。ですから、これを据え置いてですねえ、そして国鉄を分割・民営化して、果たして赤字が私たちのところに来る、そういう心配が避けて通れるんかどうか、そういうことを私は聞いているわけであります。その点について委員長は私見は言えないんだというふうにおっしゃるわけですが、しかし私は、少なくとも提出者としては、やっぱり自分の考えがあって提出されると思うんですよ、当然。ですから、そういうことを聞いたわけでありますけれども、そこはくどくど言いませんけれども、審議の内容、五点にわたる審議の内容、それから委員長としての見解、これを再度お求めをいたします。以上。 107: ◯議長小野金策君) 二十二番、大野栄吉君。    〔私語する者多し〕(笑声)    〔大野栄吉君登壇〕 108: ◯二十二番(大野栄吉君) 三度目の質問にお答えするわけであります。お答えする前に申し上げておきますが、(笑声)三回目だから食いちぎって逃げていくと、そういう考えはさらにございませんので、(笑声)その点ひとつよろしくお願いします。(笑声)    〔私語する者多し〕  いろいろの今第一回の質問で、一定の国鉄の体系による切り捨てが市民にとって有利か。特に五項目の中の二番の、赤字のツケが市民に回ってくるのでないか。この五項目に、五項目についてどのような議論が交わされたかということであります。これは既に四回、もう聞いておりましてねえ、これを一々全部読むという、これは、    〔「要点でいい」と呼ぶ者あり〕(笑声) 要点は、要点筆記ですから、後ほどこのねえ、(笑声)要点筆記の総務委員会記録を熟読していただきたい、これによってかわらしていただきます。    〔私語する者多し〕(笑声)  それから、何だったかなあ……。    〔「意見書を提出したという……」と呼ぶ者、その他私語する者あり〕 意見書の提出をすればこれを答えるのが当たり前でないかと、こういうことですねえ。意見書の提出は請願を採択すると同時に、意見書を提出してくださいという請願ですから、これ一衣帯水のもんじゃないですか、(笑声)ねえ。それを委員長見解を、もっともっとあなたの質問をせんじ詰めれば、委員長の私見を、委員長の私見を言えというように聞こえてならないわけなんですが、委員長の私見は私は申し上げることはできないと。    〔私語する者あり〕 請願第二号は、請願第二号は、こういう国鉄の民営化を、国鉄民営化をぜひ促進してくださいという請願、    〔私語する者あり〕 ですからそれを、    〔「要点だけでいいわ、要点で」と呼ぶ者あり〕 今、私は要点だと思った。あなたは要点でないと思ってみえるんですから、汗が出てくるわけでありますから──    〔私語する者多し〕 そういうことでありますから、請願第二号採択されると同時に、このいわゆる請願者の願意、これをそのままいわゆる関係省庁へ意見書として具申をすると、こういうことであります。至って簡単であります。  以上をもって終わります。(拍手)    〔「食いちぎりやなあ」と呼ぶ者、その他私語する者多し〕 109: ◯議長小野金策君) 十四番、早川竜雄君。    〔私語する者多し〕(笑声)    〔早川竜雄君登壇〕 110: ◯十四番(早川竜雄君) 議長にお許しをいただきましたから、簡潔にひとつ質問をさしていただきますが、    〔私語する者あり〕 この意見書は、提出者の代表である大野議員が中心になっておまとめになったものであります。私はこの文章を読んでみまして、こういうことで本当にいいのかなあという点があります。これはお答えができない範囲のものではないわけであります。例えば、地域住民に密着した鉄道産業として安定した輸送を確保するためには、これを適正規模に分割をしなければならないと言っている、そうですねえ。安定した輸送を確保するためになぜ分割をしなきゃならぬのですか、まずこれをお答えをいただきたい。  それから、適正規模に分割をする、適正規模に分割をすると言われるんでありますが、これはどういうふうに分割をされるんですか。なぜそれが適正というふうに考えられるんですか。  以上、二点であります。 111: ◯議長小野金策君) 二十二番、大野栄吉君。    〔私語する者あり〕(笑声)    〔大野栄吉君登壇〕 112: ◯二十二番(大野栄吉君) 何か船戸さん、ちょっとわからなんだんですが、もうちょっと大きい声で……    〔「あんまり怒らずに答えてちょうだい」と呼ぶ者あり〕(笑声) 何だ──おなじみになりました早川議員がまた再度の質問です。(笑声)最終答申実現を求める意見書、この中に安定した輸送を確保するということと、これを適正規模に分割するということは、一体どういう意味をなすかと、こういうことですねえ。これは国鉄再建監理委員会の最終答申を熟読玩味していただくということ以外に、今ここですぐ適正に早川委員に私はこう考えますということは、簡単明瞭に言えないほど重要なことだということを考えておりますので、そのように御理解をいただきたいと思います。以上です。    〔「議長、十四番」と呼ぶ者あり〕 113: ◯議長小野金策君) 十四番、早川竜雄君。    〔早川竜雄君登壇〕    〔私語する者あり〕 114: ◯十四番(早川竜雄君) 私も極めて簡単に質問をいたしましたから、そういうふうにお答えになるかもわかりませんが、しかし、これはですねえ、あなた方がおつくりになった文章なんですよ、ねえ、一字一句おつくりになった。ですから、これはこういうことを意味するんだということは言えなきゃだめなんですね。無責任な提案ですね、そうすると。お答えをいただきたいと言って私がお願いをしておるのにですねえ、国鉄再建監理委員会の答申を熟読玩味すればわかるなんてなそんなばかなものじゃないですねえ。これはあなた方がつくった文章ですから、そうでしょう。あなた方がこういうふうに国はやってくださいと言って意見を出すわけですから、その出し方について、出す文章について私はわからぬと、どういう意味なのか、と言って聞いておるわけですから。あなたがつくったものでなきゃいいですよ、これ。あなた方がおつくりになったんでしょう、この文章。だからこの文章の意味は何ですかと私が聞いておるのに、再建監理委員会の文章を熟読玩味なんてなばかな答弁はないですね、理屈から言って、そうでしょう。あなたがおつくりになった文章、何回も言いますけれどもねえ、自分たちでつくった文章の意味はこれはどういう意味ですかと言って私が聞いておるんなら、これはこういう意味なんですよと、安定した輸送を確保するのにはどうしても分割をしなきゃいかぬのですと、なぜ分割をすれば安定した輸送ができるんですかと言って私聞いている、そうですね。なお、適正に分割をするというのは、適正というのは何が適正なんですかと。国鉄の再建監理委員会がまさにやったことそのままあなた方も思っていらっしゃると、仮にそういたしましても、この文書に対する意味はお答えをいただかなきゃいかぬわけです、これは、ね。    〔私語する者あり〕 そうでしょう。そういう意味がよく御理解がいただけたと思いますが、そういう意味ですから、ぜひ……    〔私語する者あり〕 私にわかるようにですねえ、お答えをいただきたいと思うんであります。大変申しわけありませんが、よろしくお願いいたします。(笑声) 115: ◯議長小野金策君) 二十二番、大野栄吉君。    〔大野栄吉君登壇〕 116: ◯二十二番(大野栄吉君) この意見書に対して早川議員から、安定した輸送を確保するためにはこれを適正規模に分割すると、こういうことは、安定輸送を確保するにどうして適正規模に分割しなきゃならぬか、これを聞きたいということでございます。  申し上げるまでもなく何十兆という赤字の現状の中から、国鉄再建監理委員会が二年間かけて、そうしてこれを答申した。それは国会でも論じられ、あるいは政府の方でも国民的課題として受けとめるという最重大な事項であります。したがいまして、聡明な早川議員に、安定した輸送を確保するにはこれを適正規模にと今ここで言えとおっしゃっても、その内容は実に幅広いということでありまして、あらゆる方面から検討を加えてあなたにきちっとした答弁をしないとこれは答えにならないと、そういうようなことではないかと思います。したがいまして、今私があなたに申し上げるのは根の深い、今日まで来た国鉄の赤字の原因、これがあらゆる角度から、こうしなければならないという一つの結論が出たことであって、それに対して今、早川議員に対して、こうであります、ああでありますと言うほど簡単なものではないということを御理解いただいて私の二回目の答弁といたします。    〔「議長、十四番」と呼ぶ者あり〕 117: ◯議長小野金策君) 十四番、早川竜雄君。    〔私語する者あり〕    〔早川竜雄君登壇〕
    118: ◯十四番(早川竜雄君) どうも話がかみ合いませんねえ、これは残念ながら。で私ねえ、どうしてこういう意見書が出てきたか調べてみたんですよ。そうしたらねえ、請願の中に同じことが書いてある、この請願の中に。そうすると、あなた方はこの請願を写いただけか、こっちへ、ね。要らぬとこ取って、必要なとここっちへ写いただけですねこれ。そういう文書をつくっていると私はやっぱり答弁できぬと思うんですよ、ねえ。もう少し自主性を持ってね、そうして自信のあるものをつくってもらった方がいいと思うんですよ。今後もあることですから一言だけ申し上げておきますが、そういう意見書のつくり方というのは適当ではないと思うんですねえ。請願書を丸写しにしてですねえ切り張りをするような意見書のつくり方というのはよくない。これはもう答弁要りませんが、今後ぜひ御留意をいただきたい。お願いを申し上げておきます。以上。    〔私語する者あり〕 119: ◯議長小野金策君) 以上をもって質疑を終結いたします。  お諮りいたします。本件については、常任委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 120: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、本件については、常任委員会付託を省略することに決しました。  これより討論を行います。  討論の通告がありますので順次これを許します。三十七番、中村好一君。    〔中村好一君登壇〕(拍手) 121: ◯三十七番(中村好一君) 市議第八号の意見書につきましては、我が党の日本社会党議員団は反対でございます。  反対理由につきましては、請願第二号によって私が反対討論をさせていただきました中身によって、この市議八号意見書案に対しては反対理由といたします。以上です。(拍手) 122: ◯議長小野金策君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕(拍手) 123: ◯十一番(堀田信夫君) 「国鉄再建監理委員会の最終答申実現を求める意見書」、こういう意見書は出すべきでない、そういう立場で討論をいたしたいと思います。  一九八三年の(笑声)明治五年以来、百十五年の歴史を持つ国鉄の歴史と……    〔私語する者あり〕 一八七二でした。全国的につくられた公共鉄道網を解体するという世界に類例のない分割・民営であります。これは世界の大勢に逆行することでもあります。例えば、御承知の方が余りないかと思いますので御紹介をしたいと思いますが、例えばイギリスヘ参りますと、鉄道が国有化されたのは第二次大戦のことで、さらに一九六八年には政府出資の公共企業体になって今日に至っております。フランスでは一九三七年に国有化協定ができ、それ以来の四十五年間、半官半民の特殊会社でやってきております。一昨年の一九八三年の一月からは政府出資の一〇〇%の完全国有の鉄道になっています。アメリカは一九七〇年に鉄道旅客輸送会社ができて経営に当たっておりますし、この公社の輸送量は日本の国鉄の三十分の一と言われております。それでも年に二千億円の欠損が出て、大体これは政府が全面的に責任を持って補てんをする方向と言われています。どこへ行っても鉄道は国有かあるいは公共の形態で経営に当たっているのが基本方向であり、最近の交通事情ではどこの国でも相当な赤字が出るわけで、それは政府の大幅な助成で埋めながら維持するというのが世界の大勢であります。しかも日本は戦前、早くから国鉄として生まれたわけですが、ヨーロッパではフランスが一九三〇年代、イギリスは戦後に国有化が始まり、フランスで完全国有化したのは一昨年ということですから、民営化が世界の体制に逆行することは、こういう具体的な数字をもっても明らかと言わなければなりません。  さらに、国民的な世論の動向でありますが、日本世論調査委員会が昨年九月末に行った国鉄問題での全国世論調査の結果が出ておりますけれども、それによりますと、分割・民営化に全面賛成が二四・三%に対し、この計画に賛成できないという意思表示を示したのが六七%で三分の二を超えております。分割・民営化賛成がせいぜい四人に一人しかおらず、反対や批判の声が世論の大勢を占めているというのも世論調査の結果明らかになっておりますし、さらに全国的には各地で一千を超える反対の共闘組織がつくられ、そこには保守系の人々も含め学者、文化人などでふるさとの路線を守れ、こういうような分割・民営化反対の運動が大きく広がってきております。国鉄の今日の赤字や財政破綻の原因と責任はどこにあるかという点については、国鉄自身が財政再建を考えて設備投資を十年間三兆七千億円に限定していたのを、一挙に十兆五千億円に三倍化した中で、新幹線建設など採算無視で強行してきたことが挙げられておりますし、さらには国鉄の事業のもとになっております国有鉄道法の第五条でありますけれども、実際に国営事業と言われているけれども、国が全額の出資義務を負うにもかかわらずこれが果たされていない。国は国鉄に対して全額出資する義務を持っているけれども、現在の資本額が四千五百六十億円ですけれども、今日の赤字総額二十二兆六千億円の二%という過小資本で私鉄の資本額と比べてもほんのわずかの出資しかなされていない。実にレールに換算しても二十六分の一というような極めて少ない出資額になっているのも数多く指摘されている中の重要な点であります。こういう国の責任については、例えば、朝日の昨年の七月二十七日付の社説でありますが、巨額の債務を累積させた大きな責任は政府にある。政治や行政が国鉄に何かを求める場合、財政上補てんすべきだった。西欧諸国と違って毎年赤字をきちっと補てんせず、借入金でやりくりしてきたことが債務を膨らませ、国鉄の責任をあいまいにして今日の経営破綻を招いた。こういうことでマスコミの中でも明確にこの点が指摘をされております。この分割・民営化は、国民にとっては全く百害あって一利なしの答申と言わなければなりません。昨年の七月の十一日には北陸の能登線で転覆事故が起きておりますが、七人の死亡者が出、二十九人が重軽傷を負っておりますけれども、これは第三次の切り捨て対策のローカル線の対象であり、設備投資を怠る、あるいはまた線路の点検、修繕の労働者を削ってきたその結果であると言わなければなりませんし、車両点検に至っても一九七五年まで三年に一回の全般的な検査が昨年の四月からは六年に一回というような状況、一つの保線区の分担が七キロから十五キロに広がるというような状況、これが九万三千人の人員整理のもとでさらにひどくなるということは、だれの目にも明らかと言わなければなりません。サービスの問題にとってみても、民営並みということから、深夜、早朝の列車がなくなって、ブルートレインもなくなる、運賃も一方的に値上げになる、さらには長距離の利用においては分割のためにこれが乗り継ぎが不都合になる、こういうような問題も懸念されておるところであります。国民の貴重な財産も一方的に安く処分されることも指摘をされるべきであります。二千六百ヘクタール、この全用地の三・八%と言われておりますが、どれも一等地でありますが、これを約六兆円で売るというのでありますが、これを約六兆円で売るというのでありますが、坪に換算いたしますと約七十三万円でありますが、国鉄の本社の坪単価は約一億円と言われておりますし、新宿ヤードに至ってはここも坪七千万円と言われております。会社の更生法を適用したとしても、再建の場合においては財産の処分に当たって超格安の処分ということは全くなく、時価相場で処分されるといことが常識であります。こういう大企業向けに財産を処分し、国民を愚弄するというような内容まで含まれているのであります。分割・民営化は我々市民にとって全く利益をもたらすものではない、そういう点を再度明らかにし、この意見書の提出に反対するものであります。(拍手) 124: ◯議長小野金策君) 以上をもって討論を終結いたします。  これより採決を行います。  市議第八号議案を起立によって採決いたします。  お諮りいたします。本件については、原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 125: ◯議長小野金策君) 起立多数であります。よって、市議第八号議案は原案のとおり決しました。  なお、可決されまた意見書の取り扱いについては、これを議長に一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 126: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、そのように取り計らいます。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 閉 議 閉 会 127: ◯議長小野金策君) 以上をもって今期定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。よって、本日の会議はこれをもって閉じ、昭和六十一年第一回岐阜市議会定例会を閉会いたします。  午後三時九分 閉  会    〔閉会後、市長及び議長から次のようなあいさつがあった。〕 128: ◯市長(蒔田 浩君) 今期定例会に提案をいたしました昭和六十一年度予算を初め、重要案件の御審議に当たりましては、議員各位におかれまして、長期限にわたりましての極めて御熱心な御審議をちょうだいいたしまして、本日それぞれ適切なる御決定をちょうだいいたしました。まことにありがたく厚く御礼を申し上げるところであります。  市政は重要なときを迎えておるわけでございます。御審議を通じていろいろ御提案をいただきました件につきましても今後十分慎重に調査検討いたし、円滑な市政の推進に邁進いたしたいと存ずるところでございます。特にこれから行うところの明後年に控えました市政百年に向かって大型のプロジェクトの推進を初め、ぎふ中部未来博の成功、百年記念事業を市民とともに立派な節目としての事業にするための策定事業等、山積いたしております市政の内容でございますが、力を合わせてこの事業、また市政充実発展のために最大の努力を尽くしたいと、さように信じておるところでございます。特に今回惹起いたしました不祥事件につきましては、さきに申し上げましたとおり、まことに残念なことでございましたが、今後は一層この市政に対する市民の信頼の回復、また、それぞれ役職の者の責任の所在の確立等を通しまして、全職員一丸となりまして誤りなき市政発展のために一層の力を尽くし、情熱を燃やす覚悟でございますので、どうか議員の皆さん方におかれましても層一層御指導、御鞭撻を賜らんことを切にお願いを申し上げまして、このたびの議案御決定に当たりましてのお礼とさしていただく次第であります。ありがとうございました。(拍手) 129: ◯議長小野金策君) 閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。  今期定例会は昭和六十一年度の市政運営の礎ともなります当初予算を初め、重要議案の審議をすべく三月四日に開会をいたしました。以来二十二日間にわたる会期のうちにすべてを議了いたしまして、本日閉会するに至りました。この間、開会当日におきます二つの議案の先議、あるいは十二日に追加上程をされました条例案の先議を含めまして、付議されました案件すべてに対しまして終始御熱心な調査、御検討をいただきました。また、議会運営にも格別の御協力をいただきましたことに対し、衷心よりお礼を申し上げる次第でございます。  昭和六十一年度は申し上げるまでもなく、市制百周年記念事業を初め、山積する行財政課題に積極的な取り組みを目指さなければならない極めて重要な年でもございます。また、私たちにとりましては今任期の最終年度を迎えるということになりました。一層多事多端が予想される年でございます。各位におかれましては御自愛の上、ますます市政の発展のために御活躍あらんことを心からお祈りを申し上げまして、お礼のごあいさつにかえさしていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)  岐阜市議会議長      小 野 金 策  岐阜市議会議員      矢 島 清 久  岐阜市議会議員      市 川 尚 子 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. 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